・【エピローグ】


 私とリュウの家の隣に二つ家ができた。
 雛子の家と春賀さんの別荘だ。
 あの私のファンだった子は結局元の世界に戻すことにした。
 あの子はもっと頑張って地球でプロの漫画家を目指すらしい。
 神官は牢獄に入り、まあ部下たちに世話されて楽しく生活しているんだろうなと思っていたけども、どうやら部下たちは神官のことを実は嫌っていて、結構しっかり罪人をやっていると風の噂で聞いて『ざまぁ』とは思ってしまった。私は口が悪いので。
 とは言え、リュウの前では私の口は軽やかに甘々。
「梨花、今日も仕事頑張りましょう。しょっぱい系アイスクリームくらいの汗をかきましょう」
 と言った農夫の恰好に着替えたリュウを私は後ろから抱き締めた。
「どうしたんですか? 梨花」
「何かこうしたくなっただけ!」
「それなら俺だってしたいことがありますよ」
 そう言って私と正面を向き合ったリュウが前からハグしてくれた。
 リュウは小さい声で、
「ずっとこうしてたい」
 と言ってきて、何かキュンキュンしてきた。
 いや、
「仕事しないとダメだよっ」
 と言っておくと、
「知っているよ。梨花にカッコイイところ見せたいからね」
「いつもカッコイイけどね」
「梨花はいつも可愛いね」
「それも知ってる」
 そう言って笑い合った。

(了)