- 職能『転職士』のレベルが8に上がりました。-
- 新たにスキル『セカンドキャリア』を獲得しました。-
- 新たにスキル『エボリューション』を獲得しました。-
『セカンドキャリア』
スキル『キャリア』が『上級キャリア』にランクアップする。
能力進化①。
設定したサブ職能はメイン職能の獲得経験値と等倍の獲得率で獲得出来る。(メイン経験値10を獲得した場合、サブ経験値は10となる、デメリットはない)。転職士自身にも適応する。
能力進化②。
設定したサブ職能の本来のステータスが、現在のメイン職能のステータスより高い場合、ステータスが高い方に入れ替わる。
各ステータスの詳細は体力、精神力、力、素早さ、魔力、耐性の計六つ。
『エボリューション』
スキル『中級職能転職』が『上級職能転職』にランクアップする。
スキル『上級キャリア』にも適応する。
「れ、レベルが上がった!!」
俺が声を上げると、その場にいたフィリアはもちろん、念話が通じた全ての『銀朱の蒼穹』のメンバーが歓声を上げた。
弐式、参式、肆式にはまた追って詳細を伝えると言い、本日と明日は全員休日にした。
◇
「さて…………ソラくんの『転職士』も遂にレベル8だね」
ミリシャさんの言葉に、メンバー全員が頷く。
「ソラくん、どんなとんでもないスキルを獲得したのか、教えて貰えるかな?」
「ええ、まだ俺も詳細を掴めている訳ではありませんが、前回と同等――――いや、それ以上かも知れません。うん。それ以上ですね、きっと」
俺の言葉に、全員が息を呑んで、期待の眼差しで俺を見つめる。
「今回は二つ獲得して、一つ目が、スキル『キャリア』が進化しました。名前は『上級キャリア』で、今までサブ職能が得ていた経験値が倍になり、メイン職能と等倍になります」
ルナちゃんは、それが凄いの? みたいな表情をしていて可愛い。
確かにこれだけ見れば、ただ経験値獲得率が上がっただけに見える。
「『上級キャリア』の真価はここからです。今まで設定していたサブ職能は、あくまでスキルのみ使用可能でした…………が、今度からは、メイン職能とサブ職能で各ステータスで高い方がステータスに反映されるそうです」
「「「「ええええええ!?」」」」
全員が驚いた。
「つまり、メイン職能を回復士にして、サブ職能を武闘家にしていると、体力と力、素早さは武闘家のモノに、精神力と魔力は回復士のモノになるという事ね!?」
「はい。ただ、スキルの詳細を汲み取りますと、高い方に入れ替わるとされていますので…………」
「レベル1になっても…………」
「はい。恐らくですが、メイン職能がレベル1になった場合、高レベルのサブ職能を付けておくと、そのステータスが使えるはずです」
みんなもそうだけど、それ以上にミリシャさんは顔を白くして驚いてしまう。
実は、今ですらサブ職能を武闘家レベル9にしていると、レベル1になっても筋力増強スキルですぐに戦えるほどだ。
それが無くても今まで蓄積された経験もあり、肆式はレベル1になってもコボルトの群れと戦えている。
なのに、これから全員が高レベルのサブ職能のステータスのまま、狩りが出来てしまうのは、とんでもなくアドバンテージになるはずだ。
それに…………ここで『上級キャリア』に進化したのには理由がある。
「みんな、驚くのはまだ早いよ」
俺の言葉に、またもやみんなが息を呑む。
「どうして、このタイミングで『上級キャリア』なのか…………それは二つ目のスキル『エボリューション』にあるんだ」
「名前の響き的には、前回のユニオンみたいな特殊スキルっぽいけど~」
「フィリア、残念ながら、これも進化スキルなんだ」
「へえー! 何が進化したの?」
「それは――――――――今まで転職は中級職能までしか出来なかったよね?」
「えっ? う、うん」
フィリアが答える横で、ミリシャさんは顔が真っ青になって、耳を塞いだ。
「なんと、これから――――上級職能に転職出来るようになりました!」
宿屋に集まった俺達だけでなく、弐式、参式、肆式のみんなも大盛り上がりを見せた。
その傍ら、ミリシャさんだけは「とんでもない事に……どうしたらいいの……」と気を失った。
①聖職者
上級職能の中でも、最も貴重な職能。
中級職能『回復士』の上位職。
特殊職能『神官』よりも、回復と光攻撃魔法に特化した職能。
範囲回復魔法まで使える為、多くの負傷者が出た場合、重宝される職能である。
②魔導士
中級職能『魔法使い』の上位職。
広範囲攻撃魔法が使えるようになり、スキル『詠唱破棄』が非常に優秀な職能。
殲滅力は基本職能の中で最強。
③上級騎士
中級職能『騎士』の上位職。
全ての武器を使えるマルチ職能であり、全体的に高ステータスである。
④上級弓士
中級職能『弓士』の上位職。
スキル『無限矢』が使えるようになる職、矢の強度は木の矢ほどしかないが、精神力を一切使わずに使える特殊な魔法の矢である。
撃てる距離が『弓士』より二倍と長くなっている。
⑤アサシン
中級職能『ローグ』の上位職。
『ローグ』よりも、さらに戦闘能力が特化し、暗殺向きのスキルを獲得出来る。
⑥剣闘士
中級職能『闘士』の上位職。
『闘士』の完全上位互換。体力と力のステータスは上位職の中でも最強。
⑦拳法家
中級職能『武道家』の上位職。
スキル『連撃』が使えるようになり、連続攻撃に対する効果が上昇する。
特殊ステータス『反応素早さ』を獲得でき、戦闘中のあらゆる場面の反応力が上がる。
⑧精霊騎士
中級職能『付与術師』の上位職。
『付与術』から『精霊付与術』に進化する。
精霊を呼び出し、あらゆる効果をもたらす事が出来る。
精霊は一体に付き、一人にしか付けられない。
――――後書き――――
日頃『幼馴染『剣聖』はハズレ職能『転職士』の俺の為に、今日もレベル1に戻る。』を愛読して頂き、心から感謝申し上げます!
本日、無事100話目を迎える事が出来ました!
いや~! 長かったようで、短かったような日々でした!
御峰の足りない表現力と構想力で、もっと面白く出来たはずなのにと思う部分も多々ありました。
そればかりは、反省しつつ、これからの作品にいかせたらなと思います。
さて、元々はゆるゆると進める予定だったこの作品も、戦争モノになりつつ、主人公の活躍があまりないままここまで来てしまいましたね…………全ては100話からの為です!(ほ、本当です!)
この世界では上級職能だけでも、国がひっくり返るくらい凄いんです(帝国で上級騎士5人失ってしますが、とんでもない損害だったりしますが、帝国が圧倒的に強いのでそうでもなかったり……)
ですので! ソラくん達がこれから無双する為の日々が始まりそうな予感がして来ましたね!
ここからソラくん達の最強に至る様をぜひ楽しみにしてください!
- 新たにスキル『セカンドキャリア』を獲得しました。-
- 新たにスキル『エボリューション』を獲得しました。-
『セカンドキャリア』
スキル『キャリア』が『上級キャリア』にランクアップする。
能力進化①。
設定したサブ職能はメイン職能の獲得経験値と等倍の獲得率で獲得出来る。(メイン経験値10を獲得した場合、サブ経験値は10となる、デメリットはない)。転職士自身にも適応する。
能力進化②。
設定したサブ職能の本来のステータスが、現在のメイン職能のステータスより高い場合、ステータスが高い方に入れ替わる。
各ステータスの詳細は体力、精神力、力、素早さ、魔力、耐性の計六つ。
『エボリューション』
スキル『中級職能転職』が『上級職能転職』にランクアップする。
スキル『上級キャリア』にも適応する。
「れ、レベルが上がった!!」
俺が声を上げると、その場にいたフィリアはもちろん、念話が通じた全ての『銀朱の蒼穹』のメンバーが歓声を上げた。
弐式、参式、肆式にはまた追って詳細を伝えると言い、本日と明日は全員休日にした。
◇
「さて…………ソラくんの『転職士』も遂にレベル8だね」
ミリシャさんの言葉に、メンバー全員が頷く。
「ソラくん、どんなとんでもないスキルを獲得したのか、教えて貰えるかな?」
「ええ、まだ俺も詳細を掴めている訳ではありませんが、前回と同等――――いや、それ以上かも知れません。うん。それ以上ですね、きっと」
俺の言葉に、全員が息を呑んで、期待の眼差しで俺を見つめる。
「今回は二つ獲得して、一つ目が、スキル『キャリア』が進化しました。名前は『上級キャリア』で、今までサブ職能が得ていた経験値が倍になり、メイン職能と等倍になります」
ルナちゃんは、それが凄いの? みたいな表情をしていて可愛い。
確かにこれだけ見れば、ただ経験値獲得率が上がっただけに見える。
「『上級キャリア』の真価はここからです。今まで設定していたサブ職能は、あくまでスキルのみ使用可能でした…………が、今度からは、メイン職能とサブ職能で各ステータスで高い方がステータスに反映されるそうです」
「「「「ええええええ!?」」」」
全員が驚いた。
「つまり、メイン職能を回復士にして、サブ職能を武闘家にしていると、体力と力、素早さは武闘家のモノに、精神力と魔力は回復士のモノになるという事ね!?」
「はい。ただ、スキルの詳細を汲み取りますと、高い方に入れ替わるとされていますので…………」
「レベル1になっても…………」
「はい。恐らくですが、メイン職能がレベル1になった場合、高レベルのサブ職能を付けておくと、そのステータスが使えるはずです」
みんなもそうだけど、それ以上にミリシャさんは顔を白くして驚いてしまう。
実は、今ですらサブ職能を武闘家レベル9にしていると、レベル1になっても筋力増強スキルですぐに戦えるほどだ。
それが無くても今まで蓄積された経験もあり、肆式はレベル1になってもコボルトの群れと戦えている。
なのに、これから全員が高レベルのサブ職能のステータスのまま、狩りが出来てしまうのは、とんでもなくアドバンテージになるはずだ。
それに…………ここで『上級キャリア』に進化したのには理由がある。
「みんな、驚くのはまだ早いよ」
俺の言葉に、またもやみんなが息を呑む。
「どうして、このタイミングで『上級キャリア』なのか…………それは二つ目のスキル『エボリューション』にあるんだ」
「名前の響き的には、前回のユニオンみたいな特殊スキルっぽいけど~」
「フィリア、残念ながら、これも進化スキルなんだ」
「へえー! 何が進化したの?」
「それは――――――――今まで転職は中級職能までしか出来なかったよね?」
「えっ? う、うん」
フィリアが答える横で、ミリシャさんは顔が真っ青になって、耳を塞いだ。
「なんと、これから――――上級職能に転職出来るようになりました!」
宿屋に集まった俺達だけでなく、弐式、参式、肆式のみんなも大盛り上がりを見せた。
その傍ら、ミリシャさんだけは「とんでもない事に……どうしたらいいの……」と気を失った。
①聖職者
上級職能の中でも、最も貴重な職能。
中級職能『回復士』の上位職。
特殊職能『神官』よりも、回復と光攻撃魔法に特化した職能。
範囲回復魔法まで使える為、多くの負傷者が出た場合、重宝される職能である。
②魔導士
中級職能『魔法使い』の上位職。
広範囲攻撃魔法が使えるようになり、スキル『詠唱破棄』が非常に優秀な職能。
殲滅力は基本職能の中で最強。
③上級騎士
中級職能『騎士』の上位職。
全ての武器を使えるマルチ職能であり、全体的に高ステータスである。
④上級弓士
中級職能『弓士』の上位職。
スキル『無限矢』が使えるようになる職、矢の強度は木の矢ほどしかないが、精神力を一切使わずに使える特殊な魔法の矢である。
撃てる距離が『弓士』より二倍と長くなっている。
⑤アサシン
中級職能『ローグ』の上位職。
『ローグ』よりも、さらに戦闘能力が特化し、暗殺向きのスキルを獲得出来る。
⑥剣闘士
中級職能『闘士』の上位職。
『闘士』の完全上位互換。体力と力のステータスは上位職の中でも最強。
⑦拳法家
中級職能『武道家』の上位職。
スキル『連撃』が使えるようになり、連続攻撃に対する効果が上昇する。
特殊ステータス『反応素早さ』を獲得でき、戦闘中のあらゆる場面の反応力が上がる。
⑧精霊騎士
中級職能『付与術師』の上位職。
『付与術』から『精霊付与術』に進化する。
精霊を呼び出し、あらゆる効果をもたらす事が出来る。
精霊は一体に付き、一人にしか付けられない。
――――後書き――――
日頃『幼馴染『剣聖』はハズレ職能『転職士』の俺の為に、今日もレベル1に戻る。』を愛読して頂き、心から感謝申し上げます!
本日、無事100話目を迎える事が出来ました!
いや~! 長かったようで、短かったような日々でした!
御峰の足りない表現力と構想力で、もっと面白く出来たはずなのにと思う部分も多々ありました。
そればかりは、反省しつつ、これからの作品にいかせたらなと思います。
さて、元々はゆるゆると進める予定だったこの作品も、戦争モノになりつつ、主人公の活躍があまりないままここまで来てしまいましたね…………全ては100話からの為です!(ほ、本当です!)
この世界では上級職能だけでも、国がひっくり返るくらい凄いんです(帝国で上級騎士5人失ってしますが、とんでもない損害だったりしますが、帝国が圧倒的に強いのでそうでもなかったり……)
ですので! ソラくん達がこれから無双する為の日々が始まりそうな予感がして来ましたね!
ここからソラくん達の最強に至る様をぜひ楽しみにしてください!