年末年始は二人とも仕事が休みだった。未希は社員食堂に勤めることにしたので、休みはずっと一緒に過ごせると喜んでいた。俺も嬉しい。
大晦日は俺の部屋で除夜の鐘を聞いてから、すぐ近くの八幡神社に初詣に行った。
それから明け方まで二人でお酒を飲みながら、お互いの仕事のことなどを語り合った。明け方、未希は眠そうに帰っていった。
元旦は目が覚めたら、もう12時近くだった。未希から電話があって、未希も今、目が覚めたところで、お節を食べに来てほしいという。
すぐに身支度をして出かけた。そして未希が作ったと言うお節料理とお雑煮をご馳走になった。
それから、公園に散歩に出かけた。未希は元旦の夜は泊ってほしいと言って聞かなかった。ただ、抱き合って眠るだけと約束して泊ることにした。未希は散骨の日からずっとそうだったのでそれでもいいと言った。
久しぶりに二人でお風呂に一緒に入った。俺は未希の背中を洗ってやった。未希も背中を洗ってくれた。
その間、未希は俺のあそこにちょっかいをかける。やめろと言ってもやめない。固くなったのを見届けてようやく止めた。安心したみたいだった。
俺はもう回復しているが、未希は抱き締めるだけにしている訳をよく分かってくれていた。
久しぶりに未希を腕の中に抱いて寝た。あのころよりも随分女らしい身体になっていた。
未希が身体を押し付けて誘惑してくるが、俺は未希を強く抱き締めることで思い留まった。もう少し時間が必要だ。
未希はそういう俺のやり方に満足して眠ってしまった。俺はその寝顔をいつまでも見ていた。
俺はあのころとは人が変わったのではないかと思うほど欲望が抑えられている。
◆ ◆ ◆
正月休みが明けて、普段の生活が戻ってきた。未希は8時30分が始業なので俺より早めに出かける。俺は9時からなので8時過ぎに出かける。
帰り時間は、未希は食堂でパーティーがない限りは6時前にはスーパーに寄って帰宅するとのことだ。俺は8時頃にアパートに着くが、五反田で未希にメールを入れる。
そして自分の部屋には行かずに直接未希の部屋に寄って食事をする。その方がほどほどで引き上げるには都合がよいと分かった。
泊まるにしても週末に限っている。お礼の1000円は月末に回数でまとめて払っている。
土日は二人で出かけたりしないで外食をしなければ、俺が夕食を作って未希を招待する。
未希は以前に俺が作ってやっていた野菜炒めやカレーなどが食べたいと言うので希望のメニューを作ってやっている。
それを食べるとあのころを思い出すからなつかしいと言ってくれる。未希もお礼に1000円を払ってくれる。俺の方が断然得している。
未希は今の生活に満足しているみたいだ。いや、俺との身体の関係が元に戻っていないから少し不満かもしれない。
でもいつも穏やかだ。俺に怒った顔を見せたことがない。俺も未希を怒らせるようなことはしたくないし、していないから当然のことかもしれない。
俺は未希と正面から向き合っていたいと思っている。俺のためにも未希のためにも過去から解き放されるためにも、それが良いと思っている。
3月20日は未希の22歳の誕生日だ。期せずして今日は離婚が成立して100日目となり、未希は再婚が可能となった。
そのお祝いと言うのもおかしいので、誕生祝いということでいつものレストランへ食事に誘った。
「ここで誕生祝いをするのは18歳、19歳、20歳の時で、これが4回目になった。覚えている?」
「18歳のときは高校へ復学することが決まっていたし、19歳のときは調理師専門学校へ行くことが決まっていた。20歳の時はホテルへの就職が決まっていた。私の誕生日は人生の節目なんですね。そこまではすべて山内さんのお陰でした」
「今日も人生の節目の誕生日になった。再出発のね」
「去年の21歳の誕生日にも山内さんと一緒にここへ来たかった。そうしたら、あんなことにはなっていなかったかもしれない。来年も一緒に来たい。絶対に連れてきてください」
「ああ、連れてくると約束しよう」
「山内さんは約束を必ず守ってくれる。昔からそうでした。安心していられます」
「今日はいつものようにディナーを頼んでおいた」
「ありがとう。本当にありがとう」
思い出をたどることは良いことかもしれない。その時の状況とその時の気持ちを客観的にみられるからだ。こんなことになろうとは、前回に来た時は思ってもみなかった。
料理が運ばれて来た。ワインで乾杯をする。未希はプロらしく、料理をじっと見て、匂いを嗅いで、ソースを少しなめてみて、それから一口食べる。それを俺は眺めている。今度こそ未希を幸せにしてやらなければと思っている。
デザートに頼んでおいた誕生祝いのケーキが運ばれて来た。
「ろうそくは22本ではなく、4本にしてもらった。なぜだかわかる?」
「分からない」
「『22才の別れ』という曲があって、ケーキに22本の蝋燭をともす歌詞がある。悲しい別れの歌だから縁起を担いで22本はやめた。その代わり、ここでの誕生祝いの回数の4本にした。来年は5本ともそう」
「ありがとう」
未希は喜んで蝋燭を吹き消した。本当に来年も二人でまた来たい。帰りはここに来た時にいつもしていたように手を繋いで歩いてアパートまで帰った。
今日は4月1日、新年度のスタートだ。うちの会社にも新入社員が入ったみたいだ。お客様相談室にも研修を終えた半年後に1名が配属される予定と聞いた。
今日は早めに退社できた。いつものように五反田から未希にメールを入れる。すぐに[了解]の返事が入る。これが入るとほっとする。今日の夕ご飯が楽しみだ。
「ただいま」と未希の部屋をノックする。すぐに「お帰り」と未希がドアを開けてくれる。未希が抱きついてくるので抱き締める。いい感じだ。
テーブルの上にいろいろな種類のパンが並んでいる。
「どうしたの? パンが並んでいるけど」
「今日からパン屋さんになりました!」
「ええー、エイプリルフールか?」
「本当にパン屋さんになったんです。社員食堂のパン屋さんに」
「そうか、驚いた」
「私が焼きました。食べてみてください。今日の夕食は申し訳ありませんが、これだけです。諦めて食べてもらえませんか?」
「もちろん、未希の作ったパンは初めてだから食べてみたい」
試しにチーズが入っているチーズパンを食べてみる。未希はコーヒーを入れてくれる。
「おいしい。ホテルで朝食に出てくる焼き立てパンと同じ味がする」
「よかった。ホテルで習いましたが、こんなところで役に立つとは思いませんでした」
未希が事情を話してくれた。3月に入ってから、運営会社からパンを作ってみないかと言われたそうだ。社員食堂でパンを売ってほしいとの要望があったとのこと。
以前、パンを焼いて売っていたが、担当者が結婚して辞めてしまったので、しばらくパンの販売を休止していたそうだ。
未希がホテルに勤めていた時に習っていて焼けるというので、白羽の矢が立ったという。パンを焼くオーブンなどの設備があり特段の問題もないので引き受けたという。1週間ほどの準備期間を経て今日開店したとのことだった。
今日が初日だったが、販売した分はすべて売り切れて、パン屋さんは上々でほっとしたと言う。
「すべて売り切れたのなら、このパンは?」と聞くと、各1個ずつ、後の検討のためにとっておいたという。
食堂で働いている人は売れ残りなどを2割引きで買えるとのことだった。納得した。もともと社員向けなので格安の価格を設定してあるので、売れ残ったら買ってきて夕食にするという。たまにならいいかな?
パン屋さんの話をしている間、未希は嬉しそうだった。
「パン屋さんが気に入っている?」
「ひょっとするとパン屋さんに向いているかもしれないと思っています」
「パン屋さんを開店することができるように勉強しておくといい。設備投資は俺がする」
「そうなったらお願いします。パン屋さんになれたのも山内さんが調理師を勧めてくれたお陰です」
「いろいろやってみないと向いた仕事なんか見つからないから、よかったね」
毎日、夕食がパンでは辛いが、週1くらいならいいだろう。未希のパンはうまい。
1週間ほどたって、また夕食がパンだった。未希がいろいろ工夫して作っているパンが好評で、売り上げは以前の時よりも3割ほど多くなったという。
今日は調理パンが並んでいる。食堂の昼食の献立を挟んだもので、これも好評で完売したと言う。未希にはこういう才能があったみたいだ。何事もやってみないと分からないものだ。
未希が楽しそうに働いていると俺も安心だ。未希は心のゆとりができて穏やかだし、俺も嬉しい。未希は自分に合ったいい職場を選んだ。
4月17日は未希の両親の命日だ。この日は二人とも休暇をとって多摩川へ墓参りに行った。あの父親の散骨の場所だ。
日差しが温かくてよい天気だ。公園に日向ぼっこに来ている母子が何組かいる。持ってきた花束を俺ができるだけ遠くへ投げ入れる。それから二人で手を合わせる。
「俺は3年ぶりだが、未希は?」
「去年は結婚式や披露宴の準備が忙しくて来られなかった。彼にここにお墓参りに来ようと言う訳にもいかなかったから」
「そうか、俺はここへ来ると未希の父親のことを思い出す」
「山内さんには迷惑をかけました」
「4年前の6月の散骨の時に、未希から両親の話を聞いてから、俺は未希が抱けなくなった。未希の父親と俺の行く末がダブって見えて、俺は絶望感に見舞われた。それが俺を不能にした。俺は未希とどう対峙していっていいのか分からなくなったんだ。このままではきっと未希の父親の二の舞になると思った」
「あの時、私の話を聞いた山内さんは尋常ではなかった。帰りも何か考え事をしていて身震いしていた。確かに私の両親と私たちの境遇は似ています。でも山内さんはお父さんとは違います。私たちはそうはならないと思います」
「俺は未希を自分のものにしておきたいと思っていた。俺の持ち物のように思っていたからだ。未希がどう思っているかなんて考えていなかった。俺は自分のことしか考えていなかった。未希を大事にしていなかったんだ。きっと親父さんもお母さんのことをそう思っていたのではないかと思った。そしてお母さんを失った後、それに気づいて、お母さんの気持ちをもっと思ってやらなかったことを後悔したのだと思った。失ってから初めて本当に大事な人だったことが分かったのだと思う。そんな自分への失望が自暴自虐な生活に陥らせた。そして失意のうちに亡くなった」
「山内さんの私への気持ちは分かっていました。それに私をとても大事にしてくれていました。山内さんはお父さんとは違います。お父さんがお母さんをどう思っていたかはよく分かりませんが、お母さんが心の支えになっていたのは、間違いありません。過労死したのは自分のせいだと思い詰めて、自分を責めていたみたいです」
「俺はあれから未希を手放すまでの1年半近く、未希にどうしてやればいいのか考えた。未希の幸せを思って、自分の元から離れさせる決心をした。今度は未希を大事にし過ぎたのかもしれない。未希にあんなひどい仕打ちをしてきたのだから、未希を自分から離れさせることは間違っていないと思っていた。でも俺はやはり間違っていた。未希は幸せになれずに俺のところへ戻ってきた。俺はただ未希を幸せにする責任を放棄していたのだと気づいた。自分の気持ちに素直になれていなかったとも気づいた。そして、別れる時に未希の気持ちを聞いて確かめるべきだったと思った」
「私は一緒に居たかった。自立した方が良いと言われて、しかたなく出て行ったのです。私の幸せを考えてのことだとは思いませんでした。それに出て行ってからは一度も会ってくれませんでした。私は心の支えを失ってとても寂しかった。お母さんを失ったお父さんの気持ちが分かります」
「未希が戻ってきてから、俺はどれほど自分のものにしたいと思ったことだろう。それを我慢して、未希とは一歩離れて付き合うようにしてきた。それは未希の気持ちを確かめたかったこともあるが、俺自身の気持ちを確かめるためでもあった」
「私の戻るところは山内さんのところしかありませんでした。やはり受け入れてくれて大事にしてもらいました。ようやくまた心を支えてくれる人のところへ戻れました。今は心がとても穏やかです」
「もう俺の気持ちは固まっている。それで未希の両親の前で未希の気持ちを確かめたい。未希、俺と結婚してほしい。俺は未希とずっと一緒にいたい。未希を幸せにしたいし、俺も幸せになりたい」
「私を守ると約束してください。そして私をどんなことがあっても、もう離さないと約束して下さい」
「未希を守ると約束する。もう絶対に未希を離さないし、離れないと約束する」
「山内さんは約束を守る人だから、結婚の申し込みをお受けします。私ももうそばを離れません」
「ありがとう」
未希が抱きついてくる。俺は未希を抱き締めた。キスをしてまた抱き合う。
どれくらい抱き合っていただろう。二人の気持ちが治まってきた時、離れたところから俺たちを見ている人が何人もいることに気づいた。それで急いでその場を離れた。
アパートに帰る途中、俺は沸き立つ欲望を感じていた。未希を抱きたい! 俺のものにしたい! 未希も同じ思いなのか、手を強く握ってくる。俺はそれに応えて手を強く握り返す。
俺の部屋に戻ってくると、未希は「無茶苦茶にして下さい」と抱きついて来た。俺は昔のように未希をやりたい放題に可愛がった。その間、未希は「無茶苦茶にして」と言いながら、ずっとしがみついて泣き続けていた。
その日、二人はベッドの上で愛し合うことをやめなかった。そして、疲れ果てて、抱き合って、死んだように朝まで眠り続けた。
朝、未希が俺を揺り起こした。6時だった。未希は目を覚ました俺をじっと見ている。こんな安らかな幸せそうな顔を見たことがなかった。俺もきっとそんな顔をしていただろう。
未希は微笑んでおでこをくっつけてキスしてくれた。そして「今日も夕飯を用意しておきます」と言って身繕いをして自分の部屋に戻って行った。
その週の土曜日に俺たちは入籍した。
すぐに結婚指輪を買いに行った。そして結婚写真をどうしても撮っておきたかったから、式場を探して二人だけの結婚式を挙げた。未希の両親の結婚写真がどこにも見つからなかったからだ。
ここまで長い道のりだった。二人には始めから試練ばかりだった。その試練に俺の方が耐えられずに諦めた。そして別れた。
未希が戻ってきて、今度は諦めないと決心して未希と結ばれた。この違いは思いの強さだと思っている。
前よりまして未希への思いが強かったからだ。神様の試練を俺は思いの強さで乗り越えた。
それからしばらくは今までどおり、それぞれの部屋に住んでいた。ウィークデイの夕食は未希が作ってくれて俺は帰りに寄ってご馳走になる。休日は俺が夕食を作って未希が食べに来る。金曜日と土曜日の夜はどちらかの部屋で愛し合う。
入籍してから、俺は二人のための新しい住まいを探した。今の2DKの部屋に二人で一緒住んで住めないことはないが手狭だ。ゆっくり二人で過ごせる住まいが欲しいと思った。
近所で築年数が古いマンションを改装して売りだしていた。リノベーションマンションと言うやつだ。
二人で見にいったが、3DKを2LDKにしたとかで、内装は新築マンションと変わりがない。キッチンも今様の対面キッチンで未希は料理がしやすいと気に入っていた。
値段も底そこなので、俺は貯金を叩いて買うことにした。月々のローンの額も負担になるような額ではない。
歳が離れているので俺が早く死ぬようなことがあっても未希のために住居だけは確保しておいてやりたかった。
引越しをして荷物を搬入した。出来るだけ余分な支出を避けようと今あるものを持って行こうと相談した。
未希は俺の部屋にあるものを自分の部屋にもそろえたのでベッド以外はなんでも2つある。
ベッドは俺のセミダブルを持ち込んだ。未希は思い出がいっぱいで愛着があるし、二人では少し狭いので抱き締めて寝てもらえていいと言った。俺には反対の理由はない。
高さの同じ整理ダンスも寝室に入れた。テレビはリビングと寝室に置いた。ソファーもリビングと寝室においた。
冷蔵庫、炊飯器、洗濯機は未希の新しいものにした。食器棚とテーブルと椅子も未希の新しいものにした。もう1つの部屋に俺の本棚や机を入れて書斎にした。
二人の新しい生活が始まったころ、もう7月になっていた。別居して暮らしていたものの生活パターンはあの同居していたころと同じになっている。
未希は嬉しそうだ。丸2年以上、別々に生活していたが、一緒に生活してみるとその期間がまるでなったように思えてくるから不思議だ。
「こうして生活していると、会ってからずっと二人で生活していたように思う。あの別れていた期間がなかったような気がするね」
「私もそう思っていました」
「あの別れていた期間は俺たちの試練のためだったようだ」
「辛かったけど、あの期間があったから今があるようにも思っています」
「俺には未希が必要と分かった」
「私も同じです」
「こうなるのが運命だったとこのごろ思う」
「私もあの日に出会ったのも運命だと今は思います」
二人でお風呂に入る。俺が未希と出会ってからはほとんど二人でお風呂に入っていた。ここのお風呂はアパートとは比べ物にならないくらい快適だ。
ボタン一つでお湯がバスタブに満たされる。バスタブも洗い場も広い。お湯は溢れるが二人でバスタブにも浸かれる。だから、二人はつい長風呂になる。この生活が毎日続くことを祈るばかりだ。
俺は未希の父親のようにはなりたくないとずっと思っている。そうならない覚悟ができたから、未希にプロポーズした。
二人とも過去に捕らわれることなく、前向きに一日一日を大切にして生きていきたい。未希とそう話し合った。
未希も俺から精神的にも自立しつつある。俺も未希に溺れないで自立しつつある。
お互いに愛し合っていることは心も身体も分かっている。だから、二人はいつも穏やかで喧嘩もしない。
俺は絶対に未希に小言なんか言わない。未希も不平を言ったりしないが、甘え方がうまくなった。それはそれでよしとしよう。俺は未希に前から甘かった。
俺の今の収入だと未希を家で主婦にしておくこともできるが、共働きをしている方が未希にはいいと思っている。
経済的にも余裕がある上に、社員食堂でサラリーマンの生活を見ているから、俺の仕事への理解も深まるだろう。それに働いて経済的に自立していると言う自信が未希を大人にしている。
生活が落ち着いて来た最近の週末の夜には、未希に無茶苦茶な要求をされている。これじゃあ身体が持たなくて早死にしそうだ。
あの時は未希にいろいろ教え込んだが、未希は味を覚えて、それが今の俺に跳ね返ってきている。
女性は受け身だが、男は体力勝負だし、気力も充実していないとだめだ。年齢差からもいずれ太刀打ちできなくなる。それが怖い。
未希にやりたい放題やって教え込み過ぎた。最近、そのことを後悔している。未希にやりたい放題にやらされて生気を吸い取られてぐったりしているのは俺の方だ。
まあ、可愛い未希のいうことを聞いてやるのもこれまでの罪滅ぼしだと思っている。
これで、冬の雨の日に出会った家出JKととんでもない性悪のサラリーマンとの凄まじいラブストーリーはおしまいです。 めでたし、めでたし