学校を午前中に早退した、翌日。
昨日のような頭痛はないものの、ほんの少しの気怠さと眠気が残ったまま靴を履き替える。
猫背になっているであろう姿勢で教室まで歩いていくと、何やらクラスメイトが騒がしい。
……いや、クラスメイトだけではない。隣のクラスの人や、もはや見覚えのないような人までいる。
「あ! 志保、昨日大丈夫だった?」
なんとなく教室に入りづらくて廊下に立っていると、奈緒が小走りでこちらにきた。
「うん、平気。薬飲んだらすぐに良くなったよ」
「よかった〜! 早退するってなった時からずっと心配で」
「ごめんね、不安にさせて。ところで、この騒ぎって一体?」
菜緒はいつも朝早くに登校するので、何か知っているかもしれない。
そう思って聞いてみると、何やら菜緒は興奮した様子になった。
「そう、それ話そうと思ってて! なんかね、今まで学校に来てなかった、四辻恵っているじゃん?」
四辻恵。
中学校に上がってから……というか、噂によると小学校低学年のあたりから、学校に通っていないという、所謂不登校の生徒がいた。
そして今年同じクラスになったものの、一年間会えないだろうと思っていた男の子だ。
「いたけど、その子がどうしたの?」
「ほんっとにびっくりなんだけど、来てるんだよ、今日!」
「えぇっ!?」
昨日のような頭痛はないものの、ほんの少しの気怠さと眠気が残ったまま靴を履き替える。
猫背になっているであろう姿勢で教室まで歩いていくと、何やらクラスメイトが騒がしい。
……いや、クラスメイトだけではない。隣のクラスの人や、もはや見覚えのないような人までいる。
「あ! 志保、昨日大丈夫だった?」
なんとなく教室に入りづらくて廊下に立っていると、奈緒が小走りでこちらにきた。
「うん、平気。薬飲んだらすぐに良くなったよ」
「よかった〜! 早退するってなった時からずっと心配で」
「ごめんね、不安にさせて。ところで、この騒ぎって一体?」
菜緒はいつも朝早くに登校するので、何か知っているかもしれない。
そう思って聞いてみると、何やら菜緒は興奮した様子になった。
「そう、それ話そうと思ってて! なんかね、今まで学校に来てなかった、四辻恵っているじゃん?」
四辻恵。
中学校に上がってから……というか、噂によると小学校低学年のあたりから、学校に通っていないという、所謂不登校の生徒がいた。
そして今年同じクラスになったものの、一年間会えないだろうと思っていた男の子だ。
「いたけど、その子がどうしたの?」
「ほんっとにびっくりなんだけど、来てるんだよ、今日!」
「えぇっ!?」