満月のうさぎ 
       佐藤清美

満月の時、うさぎは必ずお餅を作るのでした。満月の時だけではなく月の星の中にいた
うさぎは、たまに地球に降りていました。その時は竜(ファルコン)に頼み、見守って
もらってたのです。うさぎは人の姿になって地球に住んでいたのです。


月の暮しも良かったのですが、どうしても本当のお餅を知ってもらう為です。
それを売って暮していました。


ある時、時計を見ては人の心の様子などが分かってきたので自分専用の時計を買いまし
た。月に時間と人の住む時間はとにかく違っていたのです。

月の時間は化学で証明できる今となっては何かとうさぎも不便となったので、子供を作
り、子どもを残すという事実を知った、うさぎは後継者を作ろうと思ったからです。


シングルマザーとなって女の子を産みその子供も月に帰るとうさぎになれたので、その
子を月の王女としました。その王女は月の後継者となりました。