小説家になるためには、クリエイティブにならなくてはいけない。

 ミステリーのネタで、弟子のアイデアを師匠が盗作して殺される場面を何度かみた。

 芸術家の間でも、巨匠が大学生のアイデアスケッチを盗用した事例は枚挙にいとまがない。

 現在ではアイデアを守るために、著作権と産業財産権を守る法律が整備されている。

 そのなかでも小説家は著作権法が大事になる。

 これについては他の機会に述べるとして、アイデアの盗用がなぜ起きるのだろうか。

 その理由は3つある。

 1つもは、アイデアを出すことがそもそも難しいことである。

 2つめは、成功した人ほど社会からの期待が大きくなり、それに応えようとすると、優れたアイデアが必要になることである。

 3つめは、年齢を重ねるほど、知識が豊富になり自分の中でアイデアにダメ出しをしがちになっていくことである。

 ちなみに、3つめの理由を「年齢を重ねると頭が固くなってアイデアがでなくなる」といいたくなるかもしれないが、それは違う。

 年齢を重ねても、アイデアの質と量は変わらない。

 むしろ経験を重ねることでアイデアの引き出しは増える。

 だが、期待値が高くなるためにアイデアを出すことが高度なテクニックだと思い込むようになってしまうのである。

 小説家になるためのトレーニングとして実践していることは、目についたものについて文章化する習慣をつけることである。

 その文章をブログに毎日書き続けることでクリエイティブな考え方ができるようになる。

 また、論理的に物事を組み立てる訓練にもなる。

 そして情緒的に詩のような作品を書けば感性も磨かれるであろう。

 ポイントは「例え納得がいかなくてもアップする」ことである。

 まず自分には、完全な判断力がないことを認識して、自分が判断を下す主体ではないと肝に銘じなくてはいけない。

 結論は自分ではなくて、世間がだすのである。