***
夏休みに入ってから僕はいつもより早く起きて本を読むことが習慣になっている。聞いたことのあったり教科書に載っている作家の作品を近くの本屋でかたっぱしから買って読んでいた。
最近は日本の作品以外にも海外の小難しそうな作品にも挑戦してみようと思っていた。海外SFは読んでいた方だけれども、そういった教科書で紹介されているような作品はどこか敷居が高い気もするし、何よりも分厚くて長いのが多い。
海外作品で真っ先に思い浮かべた作家のドストエフスキーの棚を見ると『罪と罰』は上巻と下巻のセットだし、しかも『カラマーゾフの兄弟』は上中下の三巻セットで手は出しにくかった。
じゃあ、ロシア文学がキツそうならアメリカ文学はいいんじゃないかと思ってメルヴィルの棚を見たら『白鯨』も三巻セットだった。結局、僕には海外文学なんて早かったのかと思って諦めようとしたときだった。
カミュという作家の棚が目に入った。内容は全く知らないけど『異邦人』っていう作品の作者だったかな。これもまた分厚い超大作かと思ってよく見てみると『異邦人』はとても薄くてページ数も二百もなさそうだ。これなら手を出しやすそうだ。ページをめくって中を確認することもなくそのままレジに持って行った。
「忠之くん。また難しそうな本だね」
顔見知りになった店員のおばちゃんがレジを打ちながらそう声をかけた。
「気になったもので。まだ内容はよくわからないんですけどね」
「うちの子なんか夏休み入ってからずっとスマホばっかいじってるから君を見習ってほしいもんだよ」
そう言っておばちゃんは袋に入れた本を渡した。
「どうもありがとうございます」
と言って、僕はそれを受け取るとこの本が一体どんな内容かを勝手に想像しながら帰路に着いたのだった。
そんな『異邦人』を今朝ちょうど読み終わった。読後感はちょっとした作品を読んだそれではなかった。百六十ページしかないにも関わらず、奥が深すぎた。けど、そんな単純な表現で済まさせられるものではなかった。
人生で最も素晴らしい作品の一つになったその本を本棚にしまうと僕はスマホを取り出した。今日こそは。別にスマホを前に気合を意気込んでいるのは何も女子を誘うわけではない。同性の友人を食事に誘うつもりなだけだ。それでもどこか憚られた。夏休み前の彼は虚空を見つめて空っぽのようになっていた。あんな彼を僕は今まで見たことがなかった。
この進学校に入ったときに僕は波風を立てないようにと思っていた。大学進学を目指すこの学校では勉強ができるのが正義という雰囲気が漂っているから、皆と同じようただ勉強していればいい。きっとこの学校の誰もがそれを信じて疑わなかった。ただ一人を除いて。
その男、武蔵飛鳥はこの進学校に何で入って来たんだと誰もが思うような不真面目で教師に盾突くような態度ばっかり取っているような奴だった。だから僕とは住む世界が違う人間だと思っていた。実際に僕は彼とは絶対に仲良くなれないと確信していた。武蔵飛鳥は一人だけ他の人とは目つきが違っていた。この進学校ではみんな目標を掲げ、それに向かってのやる気に満ち溢れていた。そんな中、飛鳥だけはそんなやる気なんかは一切その目に宿していなかった。その代わりに彼の目にはずっと何かを疑っているような鋭さがあった。そんな生意気そうな目つきが僕は怖かった。だから僕はその標的とならないことをずっと祈っていた。
だが、一年生の二学期に一番恐れていた事件が起きてしまった。夏休み明けの席替えで武蔵飛鳥と同じ班でしかも隣同士になってしまったのだ。僕はなるべく彼と関わって機嫌を損ねてしまわないようと決意した。
けれども、最悪な事態が起きた。掃除当番のときの割り当てが飛鳥と僕が二人でトイレの掃除をする羽目になってしまったのだ。なるべく彼とは話したくないのに。狭いトイレで僕たちは無言だった。
そのときの飛鳥はほうきで床を掃いている隣で掃除なんかせずにしゃがみこんでスマホをいじっていたのを覚えている。今思えばせめて少しは手伝えよって話だけど。
けれども、そのときの僕は飛鳥が掃除をサボっていることなんかはどうでもよく、不自然に避けていると思われて、いじめられるのが恐ろしかった。とりあえず天気の話でもしてこの気まずい沈黙を乗り切ろうと思ったときだった。
「普段、家で何してるんだ?」
予想外なことにスマホをいじってる飛鳥が僕に声をかけた。不意をつかれて驚いたがそんな様子を悟られないように、ぎこちなく落ち着いた素振りと愛想笑いを見せた。
「家で予習や復習をしているよ」
声が震えないように意識してそう言った。飛鳥は相変わらずスマホに画面を向けたままつまらなそうに「ふーん」と答えただけだった。そしてしばらくしてからまた飛鳥は僕に聞いた。
「趣味とかねえの?」
このときにはもう足が震えていた。何で僕に目を付けるのだろうか。早くこの問答から解放されたい。下手に話を続けて機嫌を損ねてしまうのが怖かった。だから飛鳥とは無縁そうな絶対に興味が涌かないような回答をしようと思った。
「本を読むのが好きかな。最近だとオーウェルの『1984年』を読んだよ」
不良が本を好き好んで読むわけがない。ましてや海外SFのディストピア作品なんてものは。
興味を失って会話を終えてもらえると思っていたが、飛鳥はスマホからこちらに顔を向けて意外な返事をしたのだった。
「ああ。俺も読んだことあるよ、それ。おもしろいよな」
少しばかり驚きで声が出てしまった。予想外の答えに対して僕は狼狽えたがすぐに平静を取り戻そうとしたときだった。飛鳥が続けざまに話をする。
「この作品のテーマってお前はどう思う?」
何て答えよう。飛鳥の質問に僕はものすごく頭を悩ませた。
「全体主義社会の警告がテーマだと僕は思うよ」
正直に僕の感想を伝えた。そうすると飛鳥は「ああ、そうだな」といって頷いた。
「確かにな。その通りだよな。でも、俺さ人間らしさとか何が人間的なことかってのもテーマだと思ってたわ」
反論なんかしないでそのまま肯定すればいい。それで今日も平和に過ごせるのだから。それなのに僕は喉に突っかかっていたものを正直に出してしまっていた。
「作者の政治思想を考えたらどう考えても全体主義への批判が一番のテーマだと思うよ」
「そうだよな」
そう言って穏やかに飛鳥は僕の考えを認めながらも話し出した。
「主人公は体制に反発して求めていたのは一貫して誰にも縛られずに自分の考えを伝えることだった。人間らしさとは何かってのがテーマだと思ったんだけどな」
それを聞いて僕の中の何かに火が点いた。
「オーウェルの他の作品を見たらやっぱり全体主義社会への警告だよ」
「全体的に見たらそう見えるけど主人公の一般市民の生活に対しての心情描写を見たら人間らしさを問いているようにも見えるぜ」
僕の主張に対して、飛鳥はそう言った。いつしか僕はほうきなんて置いてしまって、さらにたくさんの論拠で補強して自分の意見をぶつけていた。そうすると負けじと飛鳥も僕に反駁した。
トイレの中で僕たちは一歩も譲らずに各々の書評をぶつけ続けた。その論戦はお互いの意見を否定して自分の主張の正当性を訴え続ける知性的な戦いというよりもむしろ自分の作品への思いで紡がれた言葉の肉弾戦だった。
そんな大激論に夢中になっている内に太陽が沈んでいくのも気付かず、最終下校時刻のチャイムがようやく僕たちの熱戦に終止符を打った。
「もう、こんな時間か。続きはまた明日だな」
飛鳥はそう切り出して、僕は頷いた。ただ言葉でのやり取りしかしていないにも関わらず僕も飛鳥も息を切らしていた。このときはもう最初の緊張なんか忘れていて、ただ絶対に次の日は飛鳥を言い負かしてやると思っていた。
次の日もまたその次の日も僕たちは掃除なんかしないでトイレで『1984年』の論戦をした。最初の数日はお互いの意見はずっと平行線の議論だったけれども僕は飛鳥の見方で作品を読んでみるのも面白そうだと思うようになり、飛鳥も歴史的な視点での話を僕に求めるようにはなっていた。
いつしか僕は目の前の人間が恐怖の存在なんてことを忘れて、一人の手ごわい論客として見ていた。そして掃除当番の最終日を迎えたときにはお互いのおすすめのSF作品を交換していた。
次の登校日、僕たちはずっと掃除なんかしていなくて、トイレがものすごく汚いままだったから担任の先生にサボっていたことがバレて職員室に呼び出されて二人仲良くコテンパンに怒られたのだけれども。それでもお説教が終わって職員室から出たときに抑えていたものが溢れ出すように僕らは笑っていた。それはこの高校に入ってから初めて自分らしく笑えた日だった。
飛鳥との出会いをふと思い出した。最初は飛鳥のことが恐くて嫌っていたけど、そんな僕が勝手に思い描いていたような人間じゃなかった。飛鳥に対して偏見を抱いていたことを今でも僕は恥じている。今の飛鳥がどんな心情なのか、僕が飛鳥に対してできることはわからない。だから、僕には飛鳥の悩みを解決できないかもしれない。
それでもSFの話で盛り上がることはできると思った。そんな悩みを解決なんて大層なことはできなくてもいい。きっとそれは僕の役目ではないのかもしれないから。僕は本棚からあの鋭い論客が喜びそうな作品を一つピックアップするとスマホで電話をかけた。
***
夏休みに入ってから僕はいつもより早く起きて本を読むことが習慣になっている。聞いたことのあったり教科書に載っている作家の作品を近くの本屋でかたっぱしから買って読んでいた。
最近は日本の作品以外にも海外の小難しそうな作品にも挑戦してみようと思っていた。海外SFは読んでいた方だけれども、そういった教科書で紹介されているような作品はどこか敷居が高い気もするし、何よりも分厚くて長いのが多い。
海外作品で真っ先に思い浮かべた作家のドストエフスキーの棚を見ると『罪と罰』は上巻と下巻のセットだし、しかも『カラマーゾフの兄弟』は上中下の三巻セットで手は出しにくかった。
じゃあ、ロシア文学がキツそうならアメリカ文学はいいんじゃないかと思ってメルヴィルの棚を見たら『白鯨』も三巻セットだった。結局、僕には海外文学なんて早かったのかと思って諦めようとしたときだった。
カミュという作家の棚が目に入った。内容は全く知らないけど『異邦人』っていう作品の作者だったかな。これもまた分厚い超大作かと思ってよく見てみると『異邦人』はとても薄くてページ数も二百もなさそうだ。これなら手を出しやすそうだ。ページをめくって中を確認することもなくそのままレジに持って行った。
「忠之くん。また難しそうな本だね」
顔見知りになった店員のおばちゃんがレジを打ちながらそう声をかけた。
「気になったもので。まだ内容はよくわからないんですけどね」
「うちの子なんか夏休み入ってからずっとスマホばっかいじってるから君を見習ってほしいもんだよ」
そう言っておばちゃんは袋に入れた本を渡した。
「どうもありがとうございます」
と言って、僕はそれを受け取るとこの本が一体どんな内容かを勝手に想像しながら帰路に着いたのだった。
そんな『異邦人』を今朝ちょうど読み終わった。読後感はちょっとした作品を読んだそれではなかった。百六十ページしかないにも関わらず、奥が深すぎた。けど、そんな単純な表現で済まさせられるものではなかった。
人生で最も素晴らしい作品の一つになったその本を本棚にしまうと僕はスマホを取り出した。今日こそは。別にスマホを前に気合を意気込んでいるのは何も女子を誘うわけではない。同性の友人を食事に誘うつもりなだけだ。それでもどこか憚られた。夏休み前の彼は虚空を見つめて空っぽのようになっていた。あんな彼を僕は今まで見たことがなかった。
この進学校に入ったときに僕は波風を立てないようにと思っていた。大学進学を目指すこの学校では勉強ができるのが正義という雰囲気が漂っているから、皆と同じようただ勉強していればいい。きっとこの学校の誰もがそれを信じて疑わなかった。ただ一人を除いて。
その男、武蔵飛鳥はこの進学校に何で入って来たんだと誰もが思うような不真面目で教師に盾突くような態度ばっかり取っているような奴だった。だから僕とは住む世界が違う人間だと思っていた。実際に僕は彼とは絶対に仲良くなれないと確信していた。武蔵飛鳥は一人だけ他の人とは目つきが違っていた。この進学校ではみんな目標を掲げ、それに向かってのやる気に満ち溢れていた。そんな中、飛鳥だけはそんなやる気なんかは一切その目に宿していなかった。その代わりに彼の目にはずっと何かを疑っているような鋭さがあった。そんな生意気そうな目つきが僕は怖かった。だから僕はその標的とならないことをずっと祈っていた。
だが、一年生の二学期に一番恐れていた事件が起きてしまった。夏休み明けの席替えで武蔵飛鳥と同じ班でしかも隣同士になってしまったのだ。僕はなるべく彼と関わって機嫌を損ねてしまわないようと決意した。
けれども、最悪な事態が起きた。掃除当番のときの割り当てが飛鳥と僕が二人でトイレの掃除をする羽目になってしまったのだ。なるべく彼とは話したくないのに。狭いトイレで僕たちは無言だった。
そのときの飛鳥はほうきで床を掃いている隣で掃除なんかせずにしゃがみこんでスマホをいじっていたのを覚えている。今思えばせめて少しは手伝えよって話だけど。
けれども、そのときの僕は飛鳥が掃除をサボっていることなんかはどうでもよく、不自然に避けていると思われて、いじめられるのが恐ろしかった。とりあえず天気の話でもしてこの気まずい沈黙を乗り切ろうと思ったときだった。
「普段、家で何してるんだ?」
予想外なことにスマホをいじってる飛鳥が僕に声をかけた。不意をつかれて驚いたがそんな様子を悟られないように、ぎこちなく落ち着いた素振りと愛想笑いを見せた。
「家で予習や復習をしているよ」
声が震えないように意識してそう言った。飛鳥は相変わらずスマホに画面を向けたままつまらなそうに「ふーん」と答えただけだった。そしてしばらくしてからまた飛鳥は僕に聞いた。
「趣味とかねえの?」
このときにはもう足が震えていた。何で僕に目を付けるのだろうか。早くこの問答から解放されたい。下手に話を続けて機嫌を損ねてしまうのが怖かった。だから飛鳥とは無縁そうな絶対に興味が涌かないような回答をしようと思った。
「本を読むのが好きかな。最近だとオーウェルの『1984年』を読んだよ」
不良が本を好き好んで読むわけがない。ましてや海外SFのディストピア作品なんてものは。
興味を失って会話を終えてもらえると思っていたが、飛鳥はスマホからこちらに顔を向けて意外な返事をしたのだった。
「ああ。俺も読んだことあるよ、それ。おもしろいよな」
少しばかり驚きで声が出てしまった。予想外の答えに対して僕は狼狽えたがすぐに平静を取り戻そうとしたときだった。飛鳥が続けざまに話をする。
「この作品のテーマってお前はどう思う?」
何て答えよう。飛鳥の質問に僕はものすごく頭を悩ませた。
「全体主義社会の警告がテーマだと僕は思うよ」
正直に僕の感想を伝えた。そうすると飛鳥は「ああ、そうだな」といって頷いた。
「確かにな。その通りだよな。でも、俺さ人間らしさとか何が人間的なことかってのもテーマだと思ってたわ」
反論なんかしないでそのまま肯定すればいい。それで今日も平和に過ごせるのだから。それなのに僕は喉に突っかかっていたものを正直に出してしまっていた。
「作者の政治思想を考えたらどう考えても全体主義への批判が一番のテーマだと思うよ」
「そうだよな」
そう言って穏やかに飛鳥は僕の考えを認めながらも話し出した。
「主人公は体制に反発して求めていたのは一貫して誰にも縛られずに自分の考えを伝えることだった。人間らしさとは何かってのがテーマだと思ったんだけどな」
それを聞いて僕の中の何かに火が点いた。
「オーウェルの他の作品を見たらやっぱり全体主義社会への警告だよ」
「全体的に見たらそう見えるけど主人公の一般市民の生活に対しての心情描写を見たら人間らしさを問いているようにも見えるぜ」
僕の主張に対して、飛鳥はそう言った。いつしか僕はほうきなんて置いてしまって、さらにたくさんの論拠で補強して自分の意見をぶつけていた。そうすると負けじと飛鳥も僕に反駁した。
トイレの中で僕たちは一歩も譲らずに各々の書評をぶつけ続けた。その論戦はお互いの意見を否定して自分の主張の正当性を訴え続ける知性的な戦いというよりもむしろ自分の作品への思いで紡がれた言葉の肉弾戦だった。
そんな大激論に夢中になっている内に太陽が沈んでいくのも気付かず、最終下校時刻のチャイムがようやく僕たちの熱戦に終止符を打った。
「もう、こんな時間か。続きはまた明日だな」
飛鳥はそう切り出して、僕は頷いた。ただ言葉でのやり取りしかしていないにも関わらず僕も飛鳥も息を切らしていた。このときはもう最初の緊張なんか忘れていて、ただ絶対に次の日は飛鳥を言い負かしてやると思っていた。
次の日もまたその次の日も僕たちは掃除なんかしないでトイレで『1984年』の論戦をした。最初の数日はお互いの意見はずっと平行線の議論だったけれども僕は飛鳥の見方で作品を読んでみるのも面白そうだと思うようになり、飛鳥も歴史的な視点での話を僕に求めるようにはなっていた。
いつしか僕は目の前の人間が恐怖の存在なんてことを忘れて、一人の手ごわい論客として見ていた。そして掃除当番の最終日を迎えたときにはお互いのおすすめのSF作品を交換していた。
次の登校日、僕たちはずっと掃除なんかしていなくて、トイレがものすごく汚いままだったから担任の先生にサボっていたことがバレて職員室に呼び出されて二人仲良くコテンパンに怒られたのだけれども。それでもお説教が終わって職員室から出たときに抑えていたものが溢れ出すように僕らは笑っていた。それはこの高校に入ってから初めて自分らしく笑えた日だった。
飛鳥との出会いをふと思い出した。最初は飛鳥のことが恐くて嫌っていたけど、そんな僕が勝手に思い描いていたような人間じゃなかった。飛鳥に対して偏見を抱いていたことを今でも僕は恥じている。今の飛鳥がどんな心情なのか、僕が飛鳥に対してできることはわからない。だから、僕には飛鳥の悩みを解決できないかもしれない。
それでもSFの話で盛り上がることはできると思った。そんな悩みを解決なんて大層なことはできなくてもいい。きっとそれは僕の役目ではないのかもしれないから。僕は本棚からあの鋭い論客が喜びそうな作品を一つピックアップするとスマホで電話をかけた。
***