その後、捕虜の尋問が行われた。
担当は、ソフィアとクローディアさん。
他、複数の獣人達だ。
僕は外で待機することに。
そういうのは向いていないのと……
あと、がんばって結界を構築してくれたアイシャとスノウを労わないといけない。
二人が望むまま、思い切り遊ぶ。
そして夕暮れ。
「アイシャ、スノウ。そろそろ帰ろうか」
「えー」
「オフゥ……」
まだまだ遊び足りないらしく、二人は不満そうだ。
「もう日が暮れるから。それに、これ以上遊んだら、ごはんが遅れちゃうよ」
「ごはん!」
「オンッ!」
不満は一瞬で消えて、目をキラキラを輝かせる。
現金な二人だった。
「今夜はどのようなメニューですか?」
「確か、鹿肉のステーキって聞いているけど……って、ソフィア!?」
いつの間にかソフィアがいた。
まったく気づかなかったけど……
なんで気配を消して近づいてきたんだろう?
「ふふ、ちょっとしたいたずらです」
ものすごく驚くからやめてほしい。
「でも、ソフィアがここにいるっていうことは……」
「その話は後にしましょう。アイシャちゃん達もいますから……まずは、ごはんを」
「そうだね」
――――――――――
ごはんを食べて、お風呂に入って。
そうやって夜がふけて、アイシャとスノウがベッドに入る。
すやすやと寝たところを確認して、別の部屋に。
「おまたせ」
部屋にはソフィアとリコリス。
それと、クローディアさんと長がいた。
「遅くに申しわけありません」
「いえ、気にしないでください。それよりも、こうして集まるということは進展が……?」
「ええ。詳細は……」
「私が説明します」
ソフィアが口を開いた。
「私とクローディアさんのごう……尋問の結果、貴重な情報を得ることができました」
今、拷問って言おうとしなかった……?
「黎明の同盟のアジトが判明しました」
「それは……」
本当だとしたら、とても貴重な情報だ。
でも、偽情報を掴まされていないか? という疑問がある。
アジトを知られるということは、組織にとって致命的な問題だ。
それなのに、簡単に情報を入手できるものなのか?
「あー……心配はしなくていいぞ」
僕の疑問を察した様子で、長が言う。
「絶対とは言い切れぬが、しかし、偽情報の可能性は限りなく薄いじゃろう」
「それは、どうして?」
「あのようなごう……尋問を受けて、なお嘘を吐こうとする者はいないじゃろう」
だから、拷問って言おうとしたよね……?
いったい、ソフィアとクローディアさんはなにをしたんだろう?
ものすごく気になるけど、踏み入ったら危ない気がしたのでスルーしておいた。
「えっと……うん、了解。それで、アジトはどこに?」
「それは……」
ソフィアが少し迷うような顔に。
迷うような場所、っていうことかな?
でも、ここで黙っていても意味がないと判断したんだろう。
そっと口を開く。
「……王都です」
ソフィアの口から告げられたのは、この国の中枢の名前だった。
担当は、ソフィアとクローディアさん。
他、複数の獣人達だ。
僕は外で待機することに。
そういうのは向いていないのと……
あと、がんばって結界を構築してくれたアイシャとスノウを労わないといけない。
二人が望むまま、思い切り遊ぶ。
そして夕暮れ。
「アイシャ、スノウ。そろそろ帰ろうか」
「えー」
「オフゥ……」
まだまだ遊び足りないらしく、二人は不満そうだ。
「もう日が暮れるから。それに、これ以上遊んだら、ごはんが遅れちゃうよ」
「ごはん!」
「オンッ!」
不満は一瞬で消えて、目をキラキラを輝かせる。
現金な二人だった。
「今夜はどのようなメニューですか?」
「確か、鹿肉のステーキって聞いているけど……って、ソフィア!?」
いつの間にかソフィアがいた。
まったく気づかなかったけど……
なんで気配を消して近づいてきたんだろう?
「ふふ、ちょっとしたいたずらです」
ものすごく驚くからやめてほしい。
「でも、ソフィアがここにいるっていうことは……」
「その話は後にしましょう。アイシャちゃん達もいますから……まずは、ごはんを」
「そうだね」
――――――――――
ごはんを食べて、お風呂に入って。
そうやって夜がふけて、アイシャとスノウがベッドに入る。
すやすやと寝たところを確認して、別の部屋に。
「おまたせ」
部屋にはソフィアとリコリス。
それと、クローディアさんと長がいた。
「遅くに申しわけありません」
「いえ、気にしないでください。それよりも、こうして集まるということは進展が……?」
「ええ。詳細は……」
「私が説明します」
ソフィアが口を開いた。
「私とクローディアさんのごう……尋問の結果、貴重な情報を得ることができました」
今、拷問って言おうとしなかった……?
「黎明の同盟のアジトが判明しました」
「それは……」
本当だとしたら、とても貴重な情報だ。
でも、偽情報を掴まされていないか? という疑問がある。
アジトを知られるということは、組織にとって致命的な問題だ。
それなのに、簡単に情報を入手できるものなのか?
「あー……心配はしなくていいぞ」
僕の疑問を察した様子で、長が言う。
「絶対とは言い切れぬが、しかし、偽情報の可能性は限りなく薄いじゃろう」
「それは、どうして?」
「あのようなごう……尋問を受けて、なお嘘を吐こうとする者はいないじゃろう」
だから、拷問って言おうとしたよね……?
いったい、ソフィアとクローディアさんはなにをしたんだろう?
ものすごく気になるけど、踏み入ったら危ない気がしたのでスルーしておいた。
「えっと……うん、了解。それで、アジトはどこに?」
「それは……」
ソフィアが少し迷うような顔に。
迷うような場所、っていうことかな?
でも、ここで黙っていても意味がないと判断したんだろう。
そっと口を開く。
「……王都です」
ソフィアの口から告げられたのは、この国の中枢の名前だった。