そこへ休憩のためにるなが来た。

「…ひまり、もしかして彼氏出来た?」

 ひまりは仰天した。

「…えっ?」

「だってほら、うちら親同士仲良いし」

 ひまりは黙り込んだ。

「…ごめん、るなに隠すつもりはなかったんだけど」

「私は気にしないよ」

 しかしアイドル部は恋愛厳禁である。

「バレたら、私は辞める。だって本気だし」

「ひまり…それで良いの?」

「うん」

 だってアイドル部のことも分かってくれている、とひまりは言った。