ノベマ!の読者さまは、初めまして。ベリカからの読者さまは、お久しぶりです。綾瀬です。
「アウトフォーカス」、いかがでしたでしょうか?20万文字越えと長い物語になってしまいましたが、最後までお付き合いいただいてありがとうございました。
ベリカで配信したファンメールにも書かせていただきましたが、このお話が生まれたのはかれこれ六年前。私が初めて最後まで書き上げることのできた、記念すべき作品です。あの時は完成できたことに高揚して、無謀にもある文学賞に応募し、当然の如く一次選考落選でした。懐かしいなぁ。
今読んだら文章が荒すぎですね。一文が短いのにナゼこんな回りくどく感じるんでしょう。(え?今でも変わんないじゃんって?)大好きな設定をこれでもかと盛り込んであって、私の作る物語のまさしく原点になっている気がします。私はワケあり男子がまっすぐ女子に絆されていく話が好きなんですな。
新型コロナの流行で家で過ごすことを余儀なくされている今、私にもみなさまに何か提供できないかと思いまして、眠らせていたこの作品を引っ張りだしてきた次第です。本当は大幅に改稿して発表しようと思っていたものなので、いずれ余裕ができたら、一度下げて書き直しするかもしれません。
実は桐原さんには、モデル、とまでは言いませんが、参考にさせてもらった方がいます。その方自身とても愉快な方なんですが、特にその方の撮る写真が大好きで、ヒナちゃんが桐原さんの写真に抱いた印象は、そのまま私がその方の写真に対して抱いた印象だったりします。キャラ自体は創作したのでわからないとは思いますが、もしも万が一、「あれ? この人知ってる?」と勘づいた方がいましたら、心の中にひっそり留めておいていただけると助かります。
稚拙な部分の多い作品ですが、読んだ方に一時でも楽しんでいただけたら幸いです。また違う物語でお目にかかれますよう。

綾瀬真雪