勝負と言う言葉をすっかり忘れて、私と誠也さんは一つの銃でサメと戦った。
慣れない操作にも誠也さんがしっかりサポートしてくれるから、スゴく心強い。
同時にずっと手に触れている誠也さんの温もりがあるから、私にも笑顔が戻った。
『怖い』と思った目の前のサメと言う敵も、今は全然怖くない。
むしろ『楽しい』と思うようになり、無我夢中でひたすら銃でサメを撃ち続けていた。
本当に楽しい。
そしていつの間にかアトラクションも終わり。
まだ目の前は黒い雲に覆われているが、これ以上サメは出ることは無さそうだ。
誠也さんも楽しかったのか、再び私をからかい出す・・・・。
「結局勝負なんて言葉、すっかり忘れていたね。だから『空ちゃんの敗け』と言うことで、一緒にジェットコースターに乗ろうか?」
「ちょっと言っている意味がわかりません」
本当に意味の分からない誠也さんだが、今の私なら誠也さんに反撃できる武器がある。
「と言うかスコアなら私の方が上ですから、私の勝ちじゃないですか?誠也さんのスコア、最初から変わってませんよ?ポイントで言うと、私が四百で誠也さんは三十なんですから」
誠也さんは笑う。
「あはは!まあ確かに、勝負で言うなら俺の負けだね。仕方ないジェットコースターは諦めよう」
心から願った誠也さんの言葉に、私は思わず声が漏れる。
本当にそれだけは嬉しい!
「やった!じゃあ誠也さんも私の言うこと聞いてくるんですもんね」
「そういうことになるね。まあ、『俺の計画』は成功したから満足しているけど」
俺の計画。
聞きなれない言葉に私は戸惑う。
「計画、ですか?」
「そう。サメに脅える空ちゃんの姿。ここのアトラクション、結構リアルなんだよね。リアル過ぎて、初見では怖すぎて脅えてしまう人が多いからさ」
『それがこのアトラクションが流行らない理由なのかな?』って思ったりしたが、次の誠也さんの悪意ある言葉にそんな事はどうでもよくなった。
相変わらず私を馬鹿にしかして来ない誠也さん。
いやもうコイツは悪魔。
慣れない操作にも誠也さんがしっかりサポートしてくれるから、スゴく心強い。
同時にずっと手に触れている誠也さんの温もりがあるから、私にも笑顔が戻った。
『怖い』と思った目の前のサメと言う敵も、今は全然怖くない。
むしろ『楽しい』と思うようになり、無我夢中でひたすら銃でサメを撃ち続けていた。
本当に楽しい。
そしていつの間にかアトラクションも終わり。
まだ目の前は黒い雲に覆われているが、これ以上サメは出ることは無さそうだ。
誠也さんも楽しかったのか、再び私をからかい出す・・・・。
「結局勝負なんて言葉、すっかり忘れていたね。だから『空ちゃんの敗け』と言うことで、一緒にジェットコースターに乗ろうか?」
「ちょっと言っている意味がわかりません」
本当に意味の分からない誠也さんだが、今の私なら誠也さんに反撃できる武器がある。
「と言うかスコアなら私の方が上ですから、私の勝ちじゃないですか?誠也さんのスコア、最初から変わってませんよ?ポイントで言うと、私が四百で誠也さんは三十なんですから」
誠也さんは笑う。
「あはは!まあ確かに、勝負で言うなら俺の負けだね。仕方ないジェットコースターは諦めよう」
心から願った誠也さんの言葉に、私は思わず声が漏れる。
本当にそれだけは嬉しい!
「やった!じゃあ誠也さんも私の言うこと聞いてくるんですもんね」
「そういうことになるね。まあ、『俺の計画』は成功したから満足しているけど」
俺の計画。
聞きなれない言葉に私は戸惑う。
「計画、ですか?」
「そう。サメに脅える空ちゃんの姿。ここのアトラクション、結構リアルなんだよね。リアル過ぎて、初見では怖すぎて脅えてしまう人が多いからさ」
『それがこのアトラクションが流行らない理由なのかな?』って思ったりしたが、次の誠也さんの悪意ある言葉にそんな事はどうでもよくなった。
相変わらず私を馬鹿にしかして来ない誠也さん。
いやもうコイツは悪魔。