週末になると大村へ来ていた。
 公民館に行くと、何人もの人が来ていた。

「美樹ちゃん。おばあちゃんと会ってる?」

 年配の人に話しかけられた。
 いつも岩魚をわけてくれる源さんだ。
 それに野菜をわけてくれる村田さんも。

「いつもありがとうございます。おばあちゃんのところには、なかなか行けなくて。」

「おばあちゃん、美樹ちゃんが来てくれるからって、来るたびに嬉しそうにしてるから、顔出すだけでも行ってあげなさい」

 優しいお節介。村ならではだ。
 それが心にしみる。

「はい。そうします」

 にこやかな笑顔で、源さん達は準備の方へと行った。