私は水野亜希(みずのあき)高校二年生
昼休みに友達と教室でお弁当を食べていた
「亜希先輩~」
亜希の豊満な胸に顔をうずめる
「ちょっと、みずき、どうしたの?」
「さっきぃー、彼とケンカしちゃってー、亜希先輩の胸に飛び込みにきました」
笑顔で答える
「ほわぁ、気持ちいいです、癒されます」
みずきは私の胸を触り抱きついてくる
「ちょっと……みんな見てるしやめなさい」
私はそう言って胸からみずきを離れさせる
「はぁ、落ち着きました、ありがとうございます。じゃあ、また部活で」
言いたい事だけ言って教室から出ていった
「ごめんね、うるさい後輩で」
一緒に食べていた二人に謝る
「前にも一度来たっけ?」
「そうなの、嫌なことあると私の胸触りにくるの、変な子でしょ(笑)」
「バレー部の子なんでしょ」
「そうそう、中学からの後輩で昔から寄ってくるのよね」
「まー、亜希の大きな胸が役にたってるんならいいんじゃないの?癒されますって言ってたし(笑)」
「他人事だと思ってー」
「私は胸ないから亜希の胸はちょっとうらやましい」
「でも肩凝りひどいよー」
「運動してるのに?」
「うん」
「亜希、今の誰?」
背後から声がした
「和稀、部活の後輩だよ」
岡田和稀(おかだかずき)が立っていた。
「亜希の胸に顔うずめてたけど」
「うん、よく触られるんだよね」
「スポブラの時の胸に触って癒されんのかね、まだまだ亜希の胸をわかってないな、フッ」
軽く笑われた
「岡田はなんで亜希がスポブラってわかるの?」
「みればわかるよ、昔からみてるし」
「ちょっと、和稀変なこと言わないでよ」
「亜希ってスポブラなの?」
「うん、部活あるときは」
「締め付けてるから肩凝りになるんじゃない?」
「だって着替える時間ないし」
「普通のにすれば、もっとボリュームが出て柔らかさでこう歩くと揺れていいのにな」
「和稀!向こう行って」
「はいはい」
和稀は男友達のほうへいく
「岡田ってなんで亜希がスポブラってわかるの?」
「さあ、スケベだからじゃない?」
(言えない……小学生の時から触られてるなんて)
「でもさ、亜希って岡田と時々一緒に帰ってるよね?」
「あーうん、部活の終わりが一緒の時にね、家が近所なの」
私の学校は室内の部活は体育館と柔剣道場に分かれる
体育館はバレー男女、バスケ男女、バド部の五つで
毎日前半、後半、オールと三つの時間帯でわかれて練習時間が当てられている。
柔剣道場も柔道、剣道、卓球、空手でまわしている
ちなみに和稀は剣道部のキャプテンである
「幼なじみ?」
「うーん、そこまで小さい時からって訳じゃなくてね、お父さんが同じ会社なの、偶然同じ時期に家を建てようと思ってたらしくて、住宅展示場で会ったんだ、で会社から近いところで10件の分譲地が売り出されて二家族とも買ったの、三件隣なんだー」
「ほぼ、幼なじみだね」
「親同士気が合っちゃってね、毎週金曜にお互いの家で飲み会してるわ(笑)」
「岡田とは付き合ってるの?」
「付き合ってないかな、そんな話でたことないよ」
(一緒に帰ってるとそう見えるのかな)
放課後体育館では女子バレーと男子バスケが練習していた
「あっ悪い」
男バスのパスが体育館の真ん中を仕切ってあるネットをすり抜けてバレーのほうに転がってきた
亜希はそのボールを踏んでこけてしまう
「きゃっ」
(痛っ)
「亜希大丈夫?」
キャプテンの南波(みなみ)が寄ってくる
「大丈夫、ボール踏んじゃった」
「すみません大丈夫ですか?」
男子バスケのキャプテン
須賀修(すがおさむ)が走ってくる。
「大丈夫です」
亜希が立とうとすると急にお姫様抱っこされる
「保健室へ連れていきます」
あっという間に亜希は連れ去られていった。南波も唖然となる
「早っ!」
(まっいいか)
「一年、そこ、もっとネットしっかり張って」
「はい!」
保健室
「本当にすみません」
「大丈夫よ、こけただけだし、ひねってないから」
「僕、送っていきます」
「家も近いから気にしないで」
「いえ、送らせてください!」
必死さが伝わってくる。
コンコン
「亜希先輩ー、荷物持ってきました、キャプテンが帰りなさいってー」
「ありがとう」
「僕も荷物すぐ持ってくるんで待っててください」
走って出ていく
「たいしたことないのにな」
「送ってくれるっていうなら甘えたらどうですか?、格好いい人じゃないですか(笑)」
「あのねー、格好いいは関係ないでしょ、骨折してるわけでもないのにかえって悪いよ」
「まあまあ、じゃあ私は練習戻りますね」
「ありがとう」
「お待たせしました、水野さん帰りましょう」
「部活いいの?」
「はい、先生にも言って副キャプテンにも指示だしてきました」
「あたしの名前知ってるの?」
「はい、知ってます」
「ごめん、私キャプテンってことしか知らない」
「須賀修です6組です」
「私は3組、話したことないよね?」
「去年、隣のクラスでした、体育が一緒だったので、それにクラスマッチバレーみてたら上手かったので隣でバレー部ってことがわかって」
「あーそうなんだ」
「歩けますか?鞄持ちます」
「うん、歩けるよ」
ゆっくり立つ
「同じ学年なのに敬語使わなくていいよ」
「はい、すみません」
「だから(笑)」
「あっ、うん」
須賀は恥ずかしそうに真っ赤になっていた
二人は保健室を後にする
夕方、部活終りの和稀が門で待っていた
(バレー部きたな、ん?亜希がいねえ)
南波に声をかける
「亜希は?」
「あの子部活中に怪我して帰らせた」
和稀は携帯を見た
(何も入ってねえ)
「ひどいのか?」
「ん~、私らも怪我の状態はわかんないの、保健室に須賀くんが連れていって……」
「須賀?」
「バスケ部のキャプテン」
「あー、亜希先輩とよくいる人だ」
みずき達一年がやってくる
「今日教室に来た子か」
「亜希先輩はバスケ部のキャプテンが送って帰りましたよ、イケメンですね、南波先輩」
「まあ、モテるとは聞くけど」
「私は彼いるんで興味ないですけど(笑)じゃあ失礼しまーす」
「まあ、あの子はほっといて……、バスケのボールが仕切りネットこえて転がってきたの、それを亜希が踏んじゃって須賀くんがお姫様だっこして保健室に連れていってくれたのよ、亜希重いのにねー(笑)」
「サンキュー」
和稀は走って帰っていった
ピンポーン
「はーい、あら和稀開いてるわよ」
和稀は亜希の家に上がる
「亜希が怪我したって聞いて」
「たいしたことないみたいよ、今二階あがったわよ」
和稀は二階へ上がっていく
「亜希」
ドアあける
「きゃっ」
バスタオルを巻いて、髪の毛をドライヤーで乾かしていた
「ちょっとノックしてよ、びっくりしたー」
「あっごめん、怪我して帰ったってバレー部の子に聞いて」
「ごめん、もうそんな時間だったんだ、和稀にメッセ入れるの忘れてた、和稀?すごい汗だよ、走って帰ったの?」
「ああ、お姫様抱っこして保健室行ったっていうからひどいのかと思って」
「大丈夫、こけただけだから、捻挫までしてない」
和稀は上着を脱いでベッドに座る
「なら、いいけど、焦るだろうが」
「ごめん」
亜希は髪の毛をといてベッドの前に置いてあるビーズクッションの上に座る
「足みせて、どっち?」
「右」
和稀は亜希の右足を持ち上げて自分の太ももの上に置いた
「ちょっと引っ張らないで」
ビーズクッションの上に横になる亜希、和稀は足首ゆっくり回す
「まわすと少し痛いかな」
「やっぱまわして痛いってことはどっかのスジは痛めてるんだよ、お前は我慢するからな人前じゃ平気っていっちまう」
「よくわかってるね」(笑)
「そりゃ、何年の付き合いだと思ってんだよ、まあ腫れてないし、軽そうでよかった、二、三日で治るだろ」
足首をさすってくれた
「あの、もう足おろしていいかな?」
亜希はバスタオルのまま横になり片足を上げられ恥ずかしい格好になっていた
「んっ、あー、(ニヤッ)いい眺めだね」
(言わなきゃよかった)
亜希は後悔した
和稀は足首をさすっていた手をそのままふくらはぎ、太ももへと滑らせていく
「あっ!」
亜希から声がもれる
「感じた?」
「違う……つったー、足の付け根ーー、痛い……」
「へっ?」
和稀は亜希の方見た、見るからに顔をしかめて痛そうだ
「和稀……動かさないでね、そのまま……おさまるまでじっとしてて」
亜希は足の付け根を自分でおさえてもだえていた
身体を左右にふりながら、左足はクッションの上でジタバタし、呼吸もはあはあ荒く、ときおり歯をくいしばり…
(色っぺー)
亜希が痛くてもだえているのに和稀はぼーっとみていた
「和稀、和稀ってば……おさまった」
和稀はハッとする
「ああ」
ゆっくり足をおろす
「もう〜、つったのは和稀のせいだからね」
「付け根なんてつるんだな、悪かった」
和稀は亜希に手を伸ばして起こす
「湿布はる?」
「あっ、うん」
机の上にあった湿布を和稀は取り亜希の隣に座る
「ん、張っちゃる」
和稀は亜希の足首のほうに移動し湿布を張ってやる
「お前、パンツ見える」
「見ないでよ」(あっ服も着てなかった)
「和稀〜そこの足元の部屋着取ってよ」
和稀のそばにワンピースタイプの頭からスポッと被る部屋着が置いてあった
「はい」
亜希は万歳して部屋着を頭からかぶった時、和稀にベッドに押し倒される
「ちょっとみえない」
和稀がバスタオルを取った
亜希の豊満な胸があらわになる、和稀は亜希の胸を触っていく………
そう毎週金曜日、食事の後は触られているのだ、でもいつもは服の上から、今日は和稀の顔も何も見えない真っ暗だ
(んっ、変な声でそう……でもここで出したらヤバい)
「思い出した!亜希、何で男にお姫様抱っこされてんだよ」
「勝手に運ばれたの……苦しいから顔ださせて」
和稀は手を離した
「もう、服くらい着さしてよね」
和稀は亜希の後ろにまわり後ろから手をまわして亜希の胸を揉み始めた
「なっ、今日金曜じゃないでしょ」
「そうだけど今日なんか腹立つから、後輩にも揉まれてるし、男に送ってもらってるし」
「仕方ないでしょ、あっ」
思わず声が出てしまった
「俺に連絡もしないで帰るし、お仕置きだよ」
「それはごめんって、もう許して」
和稀は亜希のパンツに手がのびる
「いやいや、そこまでは許してないし」
亜希は手を振り払う
「ここ、湿布貼らなくていいの?つったとこ」
「ここはいいよ」
(マジでいってるな、天然おバカなんだよねー)
「今日、久しぶりの生乳……やわらかかった」
和稀はニコニコしていた
「明日の朝、鞄持っちゃる、一緒に行こう」
「起きれるの?」
「起こしてもらう」
「じゃあ、お願いしようかな」
「じゃ、明日な」
和稀は帰っていった
朝、玄関にて
「車でいかなくて大丈夫?、無理なら部活休みなさいよ」
「うん、和稀が鞄持ちしてくれるって昨日言ってたんだけどなー」
「和稀来たわよ」
「じゃあ、いってきまーす」
和稀は大あくびしながらやって来る
「起きれた?」
「起きた、んーねむー、鞄」
亜希は鞄を和稀に渡す
「足どう?」
「うん、大丈夫だけど、ジャンプできるかなーって」
「お前今日オールだろ?俺前半だからその時間に帰る?」
「よく知ってるね、いつも部活行くときに聞くのに」
「俺、キャプテンだから1ヶ月の表もらってるし」
「あー、キャプテンね(笑)」
「まあな」
正門に須賀が立っていた
「水野さん、おはよう、足どう?」
「おはよう、須賀くん、大丈夫よ、昨日はありがとう」
二人はそのまま歩いていく…須賀は二人の後ろ姿を見ていた
教室
「おーす」
「えっ、今日雨?和稀が早い」
「ばーか、(笑)降らねえよ、こいつの荷物持ち」
「どうかしたのか?」
「昨日足痛めちゃって、たいしたことないんだけどね」
亜希は自分の席へ
「何で和稀?和稀が怪我させたんか?」
「俺んちこいつの三軒隣り、言ってなかったっけ?」
「俺は同中だから知ってた」
「あ、昨日後輩が水呑場で誰か抱っこされていってたっていうのが水野か」
「多分な、バスケットボール踏んだらしい、須賀って奴が運んだって」
「須賀って水野のこと好きなんだぜ」
和稀はぴくっとなる
「あぁー?何情報?」
「俺一年の時、須賀と同じクラスだったんだよ、何かの時に聞いたことある、そんとき、俺同中だよっていった記憶がある……おい、和稀、目こえーよ」
「何で俺に言わねーんだよ」
「えっだって須賀の話でたことねーし」
「この間、俺も誰か水野に告ってふられたって聞いた」
「えっ」
「和稀、顔……恐いって、誰かはしらねーよ」
和稀は黙った
「亜希の胸は俺のものだし」
ぶつぶつとつぶやく
「はあ?胸ってそれはどうなの」
「和稀は水野のこと話さないじゃん、つきあってるのか?」
「付き合うって、どういうの?」
「じゃあ、お前と水野の関係は?」
「家が近所でー、小学校の頃から時間が会えば一緒に帰る?あと、週末は親同士仲いいから食事する、かな」
「わー、微妙」
チャイムが鳴ってみんな席に戻った
昼休みは男三人でお弁当食べていた
「亜希ってモテるんだ……知らなかった……」
「童顔で、あの胸はモテるだろ」
「そうか、モテる……ね」
亜希達は廊下に出て話していた
「あっ、水野さん」
「須賀くん、どうしたの?この階に用?」
「キャプテンの集合かかってるんだよ、そこの少人数教室で、じゃあね」
「それで南波もさっき通ったのか、ん?和稀ー」
教室に向かって呼ぶ
「何?」
「キャプテン集合っていってたけど」
「あっやべえ、今日だった、サンキュー」
あわてて教室を出ていく
放課後、部活前半終了頃
「南波、じゃあお先ー」
「うん、お大事に」
「お疲れさまでした」
部員と後輩達に挨拶して亜希は体育館を後にする
バスケ部が練習の準備で外にいた、須賀が寄ってくる
「水野さん、帰るの?足痛い?」
「大丈夫よ」
軽く手を振って部室へ向かう
(昨日から話しかけられるな、まあ仕方ない…か)
門で和稀を待つ
「足、どうだった?」
「うん大丈夫そう、でもジャンプしてないから」
「試合前だから無理するなよ」
「あっ、今日の会議って新人戦のこと?」
「そう、壮行会でキャプテンが一言、言わないといけないんだよ、コメントも提出しないといけないんだ、新聞部からの依頼もあって」
「須賀くんが通らなかったら完璧忘れてたね」
「あいつの話はいいよ」
ムスッとなる
「嫌いなの?」
「話したことないけど…なんとなく」
「ふーん、あっ明日金曜だね、ついつい食べ過ぎてしまうけど」
「栄養が胸にいくんだよ(笑)、今日普通のブラだし」
「わかるの?」
「当然、形違うし、歩くと揺れるしな、いつも普通のブラつけろよ」
和稀は横に立って肘で胸を触る
「ちょっと道の真ん中でやめてよ」
亜希はキョロキョロする
「ちゃんと周り見てるよ、もっとひっつけよ」
亜希の腰を持ってひきよせる
亜希の胸は和稀の脇腹に当たる(ん?)亜希は和稀を見上げた
「和稀、背が伸びてる、この間まで目線あまり変わらなかったのに」
「はあ?いつの話してんだよ、もう170は春にはあったし」
(そうかな、こんな近くで立つことないからかな?)
「何か目線違うと不思議だね」
亜希上目遣いに和稀を見る
「恥ずかしいからそんなに見るなよ」
「胸と腰触られてる私のほうが恥ずかしいんですけど?」
「ああ、悪い」
手を離して少し距離をとる
「じゃあ、明日な」
和稀は家に入っていった
亜希の家のほうが奥にある
次の日の放課後、亜希は和稀を待っていた
須賀が話かけてくる
「水野さん、お疲れでした、今日部活してたね、もう大丈夫そうでよかった」
「うん、大丈夫っていったでしょ、もう気にしないで」
「帰らないの?よかったら途中まで一緒に帰らない?」
話していると須賀の後ろを和稀が通る
(なっ、無視して帰るの?)
「誰か待ってる?」
「あっ、帰るけど……須賀くんは電車とかじゃないの?」
「うん、そこの分かれ道まで」
(5分くらいか)
二人は歩き出した