「……今朝」
「うん、屋上から見えた。朝早いんだね」
「鵠、あの時間に起きてんの?」
俺が家を出る時間は早い。その時間に起きているということ、か。
「いつも始業ギリギリに入ってくるだろ」
質問の理由を述べる。
それに納得したらしく、曖昧に笑ってみせた。
鵠はよくふざけた話を振ってきて、俺もそれに付き合った。
席替えをしてからそれが減った。理由が明確だ。俺は鵠の周りに他人がいると、絶対に近くに寄らないから。
でも、食堂でひとりで飯を食べているところを見つかった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…