ーーこれから先、どんなことが待ち受けているのか想像つかない。

きっと、恐ろしいこともあるだろう。


それでも、東和が側にいてくれるならきっと大丈夫……と思う自分がいる。




とは言え、東和は私のことを愛しく……想ってくれているらしいけど、私が東和のことを同じように想うことはきっとないとは思う……



だって、相手はあやかしだし……
私は人間だし……。




……そう思うのに、さっきから私の心臓、やけにうるさいのは、どうして?





とりあえず今は、東和が喜ぶおにぎりを、たまには私が握ってあげよう。





今日から東和は、私の命を護ってくれる、日向山神社のあやかし警衛ーー。





*End*