蓮岡高校に通う二年生の宮野詩は、蓮高の伝統行事『夜行遠足』を機に、クラスで人気者の篠宮晄汰郎を彼氏にしようと奮闘する。
 しかし、自身の計算高さを晄汰郎に指摘され、本命お守りをつき返されてしまう。
 その日の帰り道、下校コースにしているグラウンド脇を歩いていると、晄汰郎が野球のフライを追ってフェンス近くまで来る。詩は咄嗟に「受け取ってもらえるまで何度でもお守りを渡す」と宣言するが、その後、急激に晄汰郎を意識するようになってしまい、計算ではとうとう渡せなくなってしまう。
 夜行遠足が二日後に迫った放課後になっても、詩はお守りが渡せない。
 一度、部活に行ったが戻ってきた晄汰郎に「答え合わせをしよう」と言われ、詩は覚悟を決めて告白する。すると晄汰郎も以前から詩のことが好きだったことがわかる。
 夜行遠足当日、詩はゴールで待っている晄汰郎の胸に飛び込むイメージを大きく膨らませる。