キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン ――――
授業終了のベルが鳴り渡り。
「じゃ、今日はここまで。各自予習はしっかり
やっておくように」
先生が教室を後にすると、
クラスメイト達もざわざわと三々五々、
帰り支度を始める。
『おつかれー』と悠里の席までやって来たのは
小学校の時からクラスが一緒だった世良 忍。
「行くんだろ? 同窓会」
「えー、行くの??」
「って、行かん気ぃだったんか?」
「だって、**学のレポート今週中に仕上げなきゃ
だし、明日は第2外国語の小テストだし」
「お前は幹事だろ」
「あ、そうでした……」
「しっかりしろよ。会場の準備、俺も手伝ってやる
からさ」
「ふふ、手伝うって言っても、席順決めるスピードくじ
作るくらいだよ」
って、事で、隣の教室で経済史の講義を受けていた
幸作も合流し、3人で同窓会の会場になってる
ファミレスへ向かう。
「―― あの先に見える店だよな?」
「うん ――」
なんだ……駅から案外近いじゃない
そう思った時
ブブブ……メールの着信
【 椎名 和弥 】
受信メールを開くと ――、
”ユーリちゃん達はまだですか?
席……なくなりそうなんやけど ”
……え
だって、まだ30分も前
「―― 早くしないと席なくなっちゃうって、
椎名くんが」
「あいつは何にしてもせっかちだからな」
こんなに皆……張り切って来るなんて
思わなかった