結末まで書いてあります。
 読まれる方は注意してください。

 高橋和人はマンションの外壁に小さな穴を見つけた。同じマンションの住人、大塚紗香へ恋心を抱き、彼女の為にも穴を修繕しようと奮起する。
 しかし、穴の修繕は腰の重い管理組合のせいでなかなか行われない。
 その間に穴は大きくなっていく。
 疑わしい人物は誰なのか。様々な人物に翻弄され、釈然としないまま事態は思わぬ方向へと転がっていく。
 穴からマンションの偽装が発覚。そして紗香は姿を消した。
 後日、紗香のストーカー矢代を問いただすと彼も居場所を知らないと言う。和人のストーカー行為から逃げる為に嘘を言ったのだろうと言われてしまう。そして紗香がマンションの住人ではなかったことを知る。
 一人思い悩む和人の元に建築事務所の社長が自殺したニュースが舞い込む。そこから過去の事件を思い出す。
 過去にもあった偽装事件。その時に自殺した大塚夫婦。大塚紗香は復讐を果たしたのか。
 真実ははっきりしないままエンド。