目の前のモニターに多様なグラディエーションで発光するガス星雲が映し出されていた。

帰ってきた。

とシグマ=ニダ艦長は旗艦コロンブスでそう感じた。

超光速で伝播する探知機が目の前の空間をアインシュタイン空間の制約を受けないハイパー空間として探知エコーを放つ。
それらがガス星雲の加熱を感知していた。

コロンブス後方では縦陣を組んだ宇宙艦が六隻遊弋していた。コロンブスの前方にはピケット艦がガス星雲に突入していた。

ピケット艦から、宇宙魚雷が発射された。宇宙魚雷は、そのエンジンで、ハイパー空間からの「加熱」を引き起こし数兆ギガトンもの爆発を引き起こす。

縦陣形を組んだ艦隊はそのままアルコルの無人艦隊と交戦する。