土曜日は晴天。
「スズメの普段の行いがいいからですね」
「はいはい」
堂々と言うスズメを聞き流し
僕達はレンタカーに乗り込んで水族館へGO。
昨日は珍しくドライヤーを使って髪を乾かしていた。
服装はいつものようにTシャツにジーンズとラフな服装だったけど、いつもの服装が小柄で活動的な彼女に一番似合ってる。
少し混んだ道路を通り
無事到着してスズメは大きな水族館を前にして目を丸くする。
「大きいですね」
「中はもっと凄いよ」
彼女の手を取り中に入り案内すると
思った通り
子供のような歓声上げて大喜び。
僕は喜ぶスズメを見て
連れて来てよかったって心から思う。
たくさんたくさん
君の笑顔を見たい。
ガラスのトンネルを何度も通ったり
イワシの大群の前でずーっと立ち止まったり
「すごいキレイ」
「いっぱい泳いでる」
「わぁ大きいんだ」
「美味しそう」
「怖い怖い怖い」
ちょっと普通じゃない感想もあるけれど
僕はずっとスズメを追いかけ
スズメの気の済むまで
ずーっと好きな場所を付き合っていた。