昼休み

「おそかったね 霧夜くん」
「まだ休み時間始まったばっかですけど…」
「いいじゃんいいじゃん。で…君ってさ幽霊消すとき何の力でどうやって消すの?」
「どゆことですか?」
「力は詠唱が必要なの。私は夜道家の人間で霞の力を持ってるからね、はずいけど…
‘夜の道に通りし霞‘って言うと霞が幽霊消してくれる。力って名前と関係あるんだよね」
ん?いま霞さん中二病みたいなこといってたよな???
「ねえっ!教えてよ」
「ああはい。でも僕消えろと思うだけで消えますけど…」
「はぁ!?なにそれ…でも昨日声に出してたけど…」
「あぁあれは…ムカついてたからつい声が…」
「本物の無詠唱だ…あっ!力は?何が出るの?」
「霧と霜ですけど…」
「2種類!」
「ん?」
「君のさ親さんはなにやってるの?」
「さあ?小6で追い出されたので…」
「小6で!?」
「大金を持たされて追い出されたんです。今もお金は送られてきますけど…」
「じゃあお祖父さまに聞いてみる。霧夜家に霜って子生まれてるか…」
「じゃあ僕はこれで…」