「――――えー、色々と想定外の事態が起こりましたが気を取り直して、判決を言い渡す......」
裁判所の壁をぶち抜いたホノラ達一行も何故か傍聴席に座っている。
さっきのバカラの件で有耶無耶になんねぇかなとか思ったけど無理か......
「被告人、マツルとロージーは.......」
俺達は......?
「ドッキリでしたー!!!! あそれドッキリと? ドッキリと!」
「は?」
「...はぁ?」
「はぁぁぁぁぁぁ!?」
裁判長とフリージアさん以外の全員が驚愕の告白にビビり散らかした。
え、は? ドッキリ? ドッキリってアレだろ? 「ドッキリ大成功~」ってやつだろ? は?
「おいババアこの野郎何がドッキリでしたー! だよ!!」
「今ババアって言っちゃった? ロージーはネタばらしの前にちょっと別室に来ちゃってね......」
「......あ、」
数分後、顔を潰れた空き缶のようにしたロージーが帰ってきた。
「......大丈夫ですか?」
「前が見えねぇ......」
良かった。大丈夫そうだ。
「――――それでオーバーサイトマスター? ドッキリって......どこからどこまでなんですか!?」
「最初からよ。最初から! あ、でも国際条約違反なんじゃないかって議論が出ちゃったのは本当ね! そこから今まではぜーんぶドッキリ! びっくりした!? びっくりしちゃったよね!?」
「えぇそりゃあもう......そんな説明じゃ納得できない位にはびっくりしてますよ!!」
全方位からの怒号がフリージアさんに向けられて発射される。
「分かったよ分かっちゃったわよ! 一から説明するとね......まずこの馬鹿の説明不足で超魔導兵器が使われてんじゃないかって疑惑が出ちゃったのよ」
ほうほう.....
「それで、私的には使っててもそれ以外の方法でも“目無しの魔獣”の問題は解決出来ちゃった訳だからどっちでもいいと思ったんだけど、それじゃあ世間の不安が和らがないから形式的には『兵器使用の犯人を捕まえました』ってことにしたかった訳!」
なるほど、一般市民的には目無しの魔獣もそれを一発で消せる兵器も同じくらい脅威だからそのどちらも失われましたってした方が都合がいいもんな。
「でも普通に一芝居やるのも面白くないかなーって思ってドッキリをしちゃったって訳ね! という事だからマツルくんは無罪!! 帰っちゃってもいいよー!」
......もういいや、ツッコむのも疲れた。
「良かったねマツル君!! ちょっと買い物でもしてから帰ろうか!!」
幸せそうな笑顔のギルドマスターを見ると、「多分なんかあるな」って気持ちになるのは何でだろうか。
「――――でもロージー? アンタは本部にツケた宴の代金の件で話があるからちょっとこっちに来なさい?」
フリージアさんは輝く笑顔だが、目が全く笑っていない。バカラよりも怖い。
「え......あ、マツル君!? なんでこっちみてくれないの? あの......おーい!」
ロージーはフリージアさんに引きずられてまたどこかへ行ってしまった。
この終わり方の方がロージーらしくて良いとも思ってしまうのだった。
◇◇◇◇
俺とホノラは、みんな(ロージーを除く)とノヴァーリス観光をして、お土産をたくさん買う3日間のお休みを満喫した後帰ることにした。
「本当にもう行ってしまうのか?」
「寂しいわね~。もっと居ても良かったのに......」
「クーガにガブリーさん、また会えますよ!」
「楽しかったわ!! 絶対また来るわね!」
俺は行きとは乗り心地の全然違う馬車に揺られ、サラバンドへと帰るのだった。
裁判所の壁をぶち抜いたホノラ達一行も何故か傍聴席に座っている。
さっきのバカラの件で有耶無耶になんねぇかなとか思ったけど無理か......
「被告人、マツルとロージーは.......」
俺達は......?
「ドッキリでしたー!!!! あそれドッキリと? ドッキリと!」
「は?」
「...はぁ?」
「はぁぁぁぁぁぁ!?」
裁判長とフリージアさん以外の全員が驚愕の告白にビビり散らかした。
え、は? ドッキリ? ドッキリってアレだろ? 「ドッキリ大成功~」ってやつだろ? は?
「おいババアこの野郎何がドッキリでしたー! だよ!!」
「今ババアって言っちゃった? ロージーはネタばらしの前にちょっと別室に来ちゃってね......」
「......あ、」
数分後、顔を潰れた空き缶のようにしたロージーが帰ってきた。
「......大丈夫ですか?」
「前が見えねぇ......」
良かった。大丈夫そうだ。
「――――それでオーバーサイトマスター? ドッキリって......どこからどこまでなんですか!?」
「最初からよ。最初から! あ、でも国際条約違反なんじゃないかって議論が出ちゃったのは本当ね! そこから今まではぜーんぶドッキリ! びっくりした!? びっくりしちゃったよね!?」
「えぇそりゃあもう......そんな説明じゃ納得できない位にはびっくりしてますよ!!」
全方位からの怒号がフリージアさんに向けられて発射される。
「分かったよ分かっちゃったわよ! 一から説明するとね......まずこの馬鹿の説明不足で超魔導兵器が使われてんじゃないかって疑惑が出ちゃったのよ」
ほうほう.....
「それで、私的には使っててもそれ以外の方法でも“目無しの魔獣”の問題は解決出来ちゃった訳だからどっちでもいいと思ったんだけど、それじゃあ世間の不安が和らがないから形式的には『兵器使用の犯人を捕まえました』ってことにしたかった訳!」
なるほど、一般市民的には目無しの魔獣もそれを一発で消せる兵器も同じくらい脅威だからそのどちらも失われましたってした方が都合がいいもんな。
「でも普通に一芝居やるのも面白くないかなーって思ってドッキリをしちゃったって訳ね! という事だからマツルくんは無罪!! 帰っちゃってもいいよー!」
......もういいや、ツッコむのも疲れた。
「良かったねマツル君!! ちょっと買い物でもしてから帰ろうか!!」
幸せそうな笑顔のギルドマスターを見ると、「多分なんかあるな」って気持ちになるのは何でだろうか。
「――――でもロージー? アンタは本部にツケた宴の代金の件で話があるからちょっとこっちに来なさい?」
フリージアさんは輝く笑顔だが、目が全く笑っていない。バカラよりも怖い。
「え......あ、マツル君!? なんでこっちみてくれないの? あの......おーい!」
ロージーはフリージアさんに引きずられてまたどこかへ行ってしまった。
この終わり方の方がロージーらしくて良いとも思ってしまうのだった。
◇◇◇◇
俺とホノラは、みんな(ロージーを除く)とノヴァーリス観光をして、お土産をたくさん買う3日間のお休みを満喫した後帰ることにした。
「本当にもう行ってしまうのか?」
「寂しいわね~。もっと居ても良かったのに......」
「クーガにガブリーさん、また会えますよ!」
「楽しかったわ!! 絶対また来るわね!」
俺は行きとは乗り心地の全然違う馬車に揺られ、サラバンドへと帰るのだった。