FAKE OR TRUE?4つの寮と禁断の恋

ー4月2日ー


「え?い、いつの間に?」

朝起きて、彼女が郵便受けを見たら、彼女の郵便受けの中には制服とランドセルが入っていたのだ…

「昨日の、夢じゃ無かったんだ…」

昨日彼女はヘイドスティック学園・通称HDSCについて少し調べてみたのだ。

だが……


「調べても何も出て来なかったんだよな〜」


彼女は知らなかったが、HDSC学園は国家機関レベルの厳重な警備体制がなされているのだ

「えっ!嘘、もう七時?確か七時五分に家の前だったよね、制服着ないと!」






このとき彼女は…いや彼等は知らなかった












これが大波乱の幕開けだと言うことが…
「えーっと、ここであってるよね?」

時間通りに家で待っていたら大きなバスがやってきて乗ってみたけど…

で、で、で、デカくない?

いやもんもでかいんだけど、それ以上に校舎が…

「…えーっと、君新入生?」

だ、誰?

綺麗に茶髪に片耳だけ開けたピアスがいいバランスに、この人顔面偏差値高いな〜

いや、違くて…

「そ、うですけど…」

「じゃ、封筒見せて!」

ふ、封筒?そんなん見て何になるの?

とりあえず、言われた通り封筒を見せてみる。




「…え?君JOKER?」

「JOKERってなんですか?」

「ふーん、君がね…ま、確かにそこらへんの女よりは断然綺麗だけど…」

綺麗?この人美的感覚おかしいのかな?

見事に私の質問スルーされてる様な気がするのは気のせい…ではないと思う

「校舎一緒に入ろ!」

「あ、ありがとうございます。」

ちょうど迷子?分かんなくなってたから助かった〜

「失礼します。そこのお嬢さん、封筒をお見せください」

あ、私のことかな?

「はい」

「おぉ!これはこれは失礼いたしました。どうぞこちらへ、ご案内致しましょう」

「ちょっと待った。彼女は俺が送ってく。いつもご苦労様」

「わかりました。よろしくお願いします。」

「行こうか。」

「はい!」

「っ!」

ん?どうしたんだろう?

あ、そういえばお名前きくの忘れてた!

「あの、」

「ん?なんだ」

「お名前、教えてくれませんか?」

「あぁ、名乗り忘れてたね、これは失敬。俺の名前は… 鏡音樹仁だ、樹仁で構わない」

「わかりました。樹仁さんですね。」

「タメ口で構わないよ」

「でもそれは…」

一応先輩だと思うし…

でも、先輩の目がキラキラしてるし…

うっ、すごい罪悪感

「わ、分かった」

声、ちっちゃくなっちゃった…

ちらっと先輩の方を見ると…





「っ!!」

なぜか顔が心なしかほんのり赤くなってる気がした。

「やばい、クール系かと思ったけど可愛いなこの子」

「ん?何か言った?」

「大丈夫、気にしないでね」

「はーい!」

「さぁ、ついたよ、ここが本校の校舎だ…」

うわ、門から見た時も思ったけど、すごくおおきい、ここの校舎!

「一年生は2階のフロアだよ、今日は組み分け式と色分け式かな?」

ん?色分け?組み分け?

「とりあえず。教室に入るといいよ。 一緒の組になれるといいね」

樹仁さんはどこなんだろう?

「あの、樹仁さんはどこなんですか?

「俺?俺はね、今日わかるよ?」

え?樹仁さんも新入生?

なんて考えが頭をよぎったけど、流石にないか。

「じゃ、またね〜」





このとき私は知らなかった。








彼がDIAMONDの組長だってことを。





彼が彼女は「BRACKのJOKER」最強のJOKERだって予測してたことを







波乱の展開はここから幕を「今」開けた













彼女の名前は  













桐谷紗希

ー全校集会ーその名も  ポーカー

なぜかそう呼ばれているんだって。

「ここって、トランプが好きなのかな?」

まぁいいや!

「ね、ねぇ 友達なってくれるかな?」

「はぁ、あの子は人気でいいな〜、私みたいにブスじゃないからかな〜?」

「いいよ!私なんかでいいの?」

「うん!麻里奈ちゃん可愛いね♡」

「ありがとう♡」

みんなの注目の的にいるのは麻里奈ちゃん

なんせJOKER候補なんだって

「あんな可愛かったらね〜」

1学年に二人しかいないJOKER組長とお近づきになりたい人にとっては、重要なんだって

「まぁ、私には関係ないけど〜」

「それではポーカーが始まります。みんなついてきて」

ポーカー?

「ポーカーとは学年全体が集まりイベントや行事が行われることだ、今回は組み分けと色分けの式、それにJOKERの発表もある。」

そいえば樹仁先輩も言ってたけどその式ってなんだろう?

「聞き逃しの無い用に」

え?先生私のこと見てる?

そんな信用されていないかな〜?







先生が見ていた本当の理由なんて知らなかったんだ、いや知る余地もなかったんだ




樹仁「紗季ちゃんまだかな〜」

××「誰だそれ?」

樹仁「JOKERしかも最強の子だよ」

××「…女…」

××「どんな子?楽しみ〜」

××「消してやる…」







組長が私の噂をしていることさえも
「ここがポーカーの開かれる会場だ」

え?ひっろ!

ここって敷地余ってるのかな?

「「「「キャー」」」」

組長達よ!

組長?

「へ?」

組長と言われた人の中にはまさかの樹仁さんもいたのだ

「嘘…」

当の本人はニコッと効果音がつきそうなほど私を見て笑っている

「どうなってるの?」

「えー、それでは組み分けの式と色分けの式を始めます。その前に今年度のJOKERの発表です。」

「麻里奈ちゃん来たよ!」

鏡もないのに前髪を直している

「麻里奈ちゃんはJOKER中の最強BRACKJOKERだよ!」

「…REDJOKER Ⅰ年Ⅰ組 麻里奈」

「「「え?」」」

「麻里奈ちゃんがBRACKJOKERじゃないの?」

「じゃぁ、誰よ?」

「…BRACKJOKER Ⅰ年Ⅰ組 紗希」

「紗季って誰?」

いや、まぁ存在感なかったからみんなわかんなくて当然なんだけど…

「私?」

嘘。嘘嘘嘘

樹仁先輩絶対知ってたでしょ…

「それでは初めにJOKERの組み分けを行いますので、JOKERのお二人は前へ」

うっ、全校生徒の視線が辛い…

「それではこの帽子をかぶって」

なんか映画のハリポタみたいなんだけど…

「…彼女の中に眠るのは温暖・熱を溶かすのには丁度いい」

「SPADE」

SPADEってとこに行けばいいのかな?

「…こっちだ」

SPADEの組長さん?

女嫌いそうだから話しかけないでおこう

「…お前は他の女みたいにキャーキャー騒がないんだな」

「騒いだってうるさいだけですよ」

「そうじゃないんだが…」

ん?騒いだらうるさいよね

「ここだ…」

ついてきた先には……










お城とも言える













寮室だった
〜麻里奈side〜

BRACKJOKERそれはこの学園の最高値









そして私が何よりも欲しいもの

その発表のために、組長にお近づきになるために、着飾りメイクだってした。

そして発表

「REDJOKER 麻里奈」

え?

私は絶望に落とされた

REDJOKERだって学園で2につける高い地位

でも、でもでもでも

1位じゃない

私が欲しいのは 1 その裕福と思える綺麗な数字

2 私が世界一嫌いな1の次の「 落魄れた(おちぶれた)」数字

「BRACKJOKER 紗希」

誰よ、誰々誰?

紗希って誰よ

「っ!」

樹仁様まで、私を嘲笑っている顔









私が嫌いな顔









絶対に覚えてなさい
















醜い奴め

〜麻里奈side end〜
〜SPADE組長 冬夜 side〜

2回目だここで人の入学を見るのは…

「BRACK JOKER 紗希」

「やっと紗希ちゃんの発表だよ、麻莉奈な訳ないのにね〜、期待しちゃって 馬鹿みたい」

「お前、裏の顔出てる」

「おっと。俺は紳士でいないとね」

「どの顔が言う」

「でも冬夜君良かったね!」

「あ?」

「変に媚び売ってくるやつじゃ無さそうじゃん」

「…それもそうか?」

「さて、迎えに行ったらどうだい…王子様」

「…俺は王子様キャラじゃねぇ、悪魔だよ」

「…悪魔ね」

はぁ、BRACKJOKERは俺(組長)が直々に迎えに行かないといけない…って誰が作った決まりだよ…

「行ってらっしゃーい!」

「チッ」

知らなかった。









これから俺が紗希に














骨抜きにされるなんて…

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