ここはティハイドの屋敷の地下にある闘技場のような場所。
ムドルはカロムが待つ中央まできた。
「次は、貴方ですか。では試験内容ですが……」
そう言いカロムは、異空間から二丁の魔弾銃を取り出し片方をムドルに渡す。
「魔弾銃……まさか、これで撃ち合うのか?」
「いいえ、的を用意します。その的を先に撃ち落とし……その数が多い方の勝ち」
「なるほど……まぁその方がいい、か。それよりも……これは、魔力を使うタイプじゃないようだな」
そうムドルが聞くとカロムは頷いた。
「ええ、魔力がなくても使えるように設計されているのですよ。ですので引き金さえ引けば、魔弾を撃つことができます」
「こんな物があるのか……初めてみた。それに、重いな」
そう言いながらムドルは、魔弾銃を隅々までみる。
(噂には聞いていましたが。これが……。でもこんな重い魔弾銃……なぜ、魔族領土内に出回っている。出所は、恐らくここでしょう……。
それと……この魔弾は、小さい。それが十個か……どういう仕組みなのでしょうか)
そうムドルは考えていた。
「使い方は、大丈夫ですか?」
「……引き金って、これのことか?」
そう聞きムドルは、引き金の部分を指差す。
「はい、そこです。撃ち方は大丈夫ですか?」
「そうだな……試し打ちをしてもいいか?」
そうムドルが問うとカロムは頷いた。
「いいでしょう。但し一発のみです。では、的を用意しますか」
そう言いながらカロムは、練習用の的を異空間から取り出す。その的には白い板の上に何重にも円が描かれている。
それを持ちながら壁まで行く。そして壁に、その的を設置した。
その後カロムは、ムドルの居る方までくる。
「あの的に当てればいいのか?」
「そうなります。ですが、試験の的は動く物体を用意しますので……それを撃ってもらう。それと魔弾には、適当に魔法が詰まっている」
「分かった」
そう言い頷くとムドルは、魔弾銃を構え的を見据えた。
(照準の合わせ方は、魔弾銃と変わらない。なんとかなるとは思いますが……)
そう思いながらムドルは、的に目掛け引き金を引く。
――バアァァアアアーーンッ……――
途轍もなく大きな音が部屋中に響き渡る。
ムドルは魔弾を放ちその反動で少し後ろに移動した。と同時に両手で両耳を塞いだ。
一方ムドルが放った魔弾は、的の中央に当たる。当たった魔弾は、魔法を放ち的を凍らせた。
「クッ、なんて音だ。それに……威力が、半端ない」
そう言いながらムドルは耳から手を放し、ブルッと頭を振るう。
「そうですね。ああ、そうそう……耳栓を渡すのを忘れてました」
それを聞きムドルは、ジト目でカロムをみる。
(わざと? それとも、本当に忘れたのでしょうか……)
そう思いながらカロムから耳栓をもらう。それと魔弾も受け取る。
「使ったことがないにしては、中々ですね。それでは、そろそろ試験を行いましょうか」
そうカロムが言うとムドルは頷いた。
ムドルはカロムが待つ中央まできた。
「次は、貴方ですか。では試験内容ですが……」
そう言いカロムは、異空間から二丁の魔弾銃を取り出し片方をムドルに渡す。
「魔弾銃……まさか、これで撃ち合うのか?」
「いいえ、的を用意します。その的を先に撃ち落とし……その数が多い方の勝ち」
「なるほど……まぁその方がいい、か。それよりも……これは、魔力を使うタイプじゃないようだな」
そうムドルが聞くとカロムは頷いた。
「ええ、魔力がなくても使えるように設計されているのですよ。ですので引き金さえ引けば、魔弾を撃つことができます」
「こんな物があるのか……初めてみた。それに、重いな」
そう言いながらムドルは、魔弾銃を隅々までみる。
(噂には聞いていましたが。これが……。でもこんな重い魔弾銃……なぜ、魔族領土内に出回っている。出所は、恐らくここでしょう……。
それと……この魔弾は、小さい。それが十個か……どういう仕組みなのでしょうか)
そうムドルは考えていた。
「使い方は、大丈夫ですか?」
「……引き金って、これのことか?」
そう聞きムドルは、引き金の部分を指差す。
「はい、そこです。撃ち方は大丈夫ですか?」
「そうだな……試し打ちをしてもいいか?」
そうムドルが問うとカロムは頷いた。
「いいでしょう。但し一発のみです。では、的を用意しますか」
そう言いながらカロムは、練習用の的を異空間から取り出す。その的には白い板の上に何重にも円が描かれている。
それを持ちながら壁まで行く。そして壁に、その的を設置した。
その後カロムは、ムドルの居る方までくる。
「あの的に当てればいいのか?」
「そうなります。ですが、試験の的は動く物体を用意しますので……それを撃ってもらう。それと魔弾には、適当に魔法が詰まっている」
「分かった」
そう言い頷くとムドルは、魔弾銃を構え的を見据えた。
(照準の合わせ方は、魔弾銃と変わらない。なんとかなるとは思いますが……)
そう思いながらムドルは、的に目掛け引き金を引く。
――バアァァアアアーーンッ……――
途轍もなく大きな音が部屋中に響き渡る。
ムドルは魔弾を放ちその反動で少し後ろに移動した。と同時に両手で両耳を塞いだ。
一方ムドルが放った魔弾は、的の中央に当たる。当たった魔弾は、魔法を放ち的を凍らせた。
「クッ、なんて音だ。それに……威力が、半端ない」
そう言いながらムドルは耳から手を放し、ブルッと頭を振るう。
「そうですね。ああ、そうそう……耳栓を渡すのを忘れてました」
それを聞きムドルは、ジト目でカロムをみる。
(わざと? それとも、本当に忘れたのでしょうか……)
そう思いながらカロムから耳栓をもらう。それと魔弾も受け取る。
「使ったことがないにしては、中々ですね。それでは、そろそろ試験を行いましょうか」
そうカロムが言うとムドルは頷いた。