ただ単にメカニカルだったりするだけではリアリティを感じない。
 それよりも、人間の肉体のような有機的な形に沿ったデザインとか、有機物を連想させる構造の方が未来的な感じがする。
 すでに「Society 5.0」で未来を語ることが難しくなり、人間の幸せとテクノロジーの関係を深く認識してイメージを広げていかなくてはならない。


------------------------- 第32部分開始 -------------------------
【サブタイトル】
「風神仏」に化ければ感染症対策のために人が集まるのではないか

【本文】
 風は古くから信仰の対象だった。
 風神の図像の元になった、俵屋宗達の風神雷神図は、一説には左遷された菅原道真が復讐しにくるという北野天神縁起絵巻が起源である。
 風には風邪や感染症という意味がある。
 江戸時代に「風神払」という、乞食の一種とされる人たちが出没した。
 お面をかぶり、太鼓を打ち鳴らして踊り、疫病を払うためといって金をせびるのだ。
 今のご時世に「風神払」をすれば商売になるかもしれない。
 近所の商店街で「チンドン屋」がよく出没する。