初めまして、宇佐美雫です。
コンプレックスを克服するためにジョイストのアルバイトを始めて一週間が経ちました。
もう直ぐで夏休みも始まるからそうなったらバイト続きの毎日になるのだけれども、ちゃんと終わるまでに克服出来ているのか心配です。
「しーちゃん! バイト行こー!」
この子は同じバイト先で働いている瑞希ちゃん。私をアルバイトに誘ってくれた可愛くて明るい女の子。
瑞希ちゃんはいつも放課後になると隣のクラスから私の事を迎えに来てくれる。私には友達が少ないからこうして彼女が迎えに来てくれることが凄く嬉しい。
「今日こそお客さんに挨拶出来るようになろうね!」
私はその言葉にコクコクと首を動かした。未だに学校にはマスクを付けることを徹底していて、人前では声を出さないようにしている。
そんなので本当に克服出来るのかな。また不安になってきた。
学校を出て暫くしてから私はマスクを外す。
「瑞希ちゃん」
私の口から出るその声はまるで幼稚園児の子供が舌足らずに喋っているような声だった。
年に合わないその声が私はずっと大嫌いだった。
でも、
「いつも迷惑かけてごめんね?」
「え?そんなことないよー。しーちゃんだって仕事覚えるの早いし、お客さんの対応も上手だし。きっと仕事自体は合ってると思うよー」
コンプレックスを克服するためにジョイストのアルバイトを始めて一週間が経ちました。
もう直ぐで夏休みも始まるからそうなったらバイト続きの毎日になるのだけれども、ちゃんと終わるまでに克服出来ているのか心配です。
「しーちゃん! バイト行こー!」
この子は同じバイト先で働いている瑞希ちゃん。私をアルバイトに誘ってくれた可愛くて明るい女の子。
瑞希ちゃんはいつも放課後になると隣のクラスから私の事を迎えに来てくれる。私には友達が少ないからこうして彼女が迎えに来てくれることが凄く嬉しい。
「今日こそお客さんに挨拶出来るようになろうね!」
私はその言葉にコクコクと首を動かした。未だに学校にはマスクを付けることを徹底していて、人前では声を出さないようにしている。
そんなので本当に克服出来るのかな。また不安になってきた。
学校を出て暫くしてから私はマスクを外す。
「瑞希ちゃん」
私の口から出るその声はまるで幼稚園児の子供が舌足らずに喋っているような声だった。
年に合わないその声が私はずっと大嫌いだった。
でも、
「いつも迷惑かけてごめんね?」
「え?そんなことないよー。しーちゃんだって仕事覚えるの早いし、お客さんの対応も上手だし。きっと仕事自体は合ってると思うよー」