まずはとにかく一頁、読んでみてほしいです。
絶対に気になって、次の頁に進むはずですから。
純粋な恋心ゆえの狂気。
幼さゆえの暴力性。
学校という閉鎖的空間の歪み。
そして何を信じていいのか分からなくなる恐怖。
頁ごとに怖さの種類が変わっていき、怖いのに引き込まれていきます。
怖かったら途中で読むのやめようと思っていたのですが、怖いのに気になりすぎて最後まで読んでしまうという事態が発生しました。結果、どんどん恐怖が積み重なっていきました。
毎頁違う種類の怖さが盛り込まれていて、そして現実かフィクションか分からなくなる……。なるほどこれがモキュメンタリーホラー……。
眠れなくなりそうです。私だけ眠れないのは寂しいので、みなさんも一緒に笹さんの小説で夜を明かしましょう。