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二人が喪失を乗り越えて行く過程を、田舎というよくも悪くも「豊か」な舞台で描き切っています。二人の涙も痛みも本音も突き刺さってくるようなのに、不思議と最後には全力で球を投げ切ったかのような爽快感がありました。喪ったものを取り戻す過程、それを否定しないこと、肯定すること。UFOという現実と幻想の合間にあるスピリチュアルな素材もあいまって非常に深みがあり、それでいて爽やかな仕上がりになっています。読んで欲しい。タイトルに騙されず読んで欲しい。本当に。