宴から約一ヶ月後の現在。
この一ヶ月で合ったことと言えばそう、騎士団のみんなとの交流だ。
エマやアキレウス達以外の騎士団員とも会話をし、そして触れ合って、少しずつ互いを知っていった。
普段の騎士団のみんなは、ダンジョン攻略だけでなく、日本で言う、警察や自衛隊の役割を担っているらしい。
何とも大変なことである。
まぁ・・・僕が所属しているエマの部隊は、ダンジョン攻略が主な任務で、そこら辺は対象外なのだが……。
では、そんな僕達は普段、何をしているのか?
その答えは単純、──文武両道である。
朝起きては朝ご飯を食べ、十八歳組みんなで勉強し、昼になったら昼飯を食べ、夜まで稽古。
稽古は日によって変わるが、大概が木剣を使用した模擬試合で、たまに神器を解放した模擬試合を行う。
そして稽古が終わり次第、夜飯を食べ、性別毎に一緒に風呂に入って、速やかに寝るのだ。
えっ?! 趣味の時間とかは無いのかって?
ハハハ、僕達の趣味は肉体改造ですが何か?
・・・おっと、危ない危ない。
筋肉とプロテインに、脳が支配されてたよ。
そんなことよりさ、日本の自衛隊のみなさん、コレより辛いってマジですか?
ホント、何時もありがとうございました。
現在の僕、──異世界に居るけどさ。
そして、筋肉とプロテインに脳が支配される様な、そんな濃い一ヶ月を過ごした僕だが……。
別に、『筋肉モリモリマッチョマンの変態』になって居た訳では無い。
しかし、『じゃあお前よ、この一ヶ月間を無駄にしたってーのかい?』。とそう問われれば、確実にノーである。
一体、それは何故か?
──僕のステータスが上がったからだ。
ステータスは全部で、筋力・俊敏・魔力・魔法力の四つが存在し、それぞれが最大、十まで上昇する。
そして、そのステータスを上昇させるには、自分のレベルを上げる必要があるのだ。
レベルは最大まで十二あり、通常、レベルが一つ上がることでランダムに、ステータスが一つ上がるのだが……。
ここで一つ、疑問が出てくる。
──どうやって、レベルを上げるの?
そして、それの答えは……
──苦難に出くわすことだ。
苦難とはそれ即ち、強敵との対峙である。
人は自分よりも強い存在と戦った、もしくは、戦っているときの経験が積み重なり、強くなるのだ。
僕からしてみればそう、エマとの模擬試合だって、立派な強敵との対峙である。
実際、僕よりエマの方が強いし……。
だがしかしだ、これの逆を言えば、自分より弱い敵と戦ったとしても、レベルが上がることは無いのだ。
何せ・・・強敵と対峙してる経験が、大事なのだから。
そして、そんなレベルとステータスなのだが。
どうやら僕は、レベルが一つ上がる度に、ステータスが二つ上がるらしい。
しかも、上げられるステータスは選択可能なのだ。
これには僕も「うおっWWW」と、一瞬だけなったが、エマ達のステータスを見てからは、無反応になった。
何故かって?
上がるステータスが倍になったところで、みんなの合計ステータスに勝てないからだ。
これには僕の瞳から、綺麗な赤色の涙がポロリ……。
とまぁ・・・この一ヶ月の間で僕は、多少なりともレベルとステータスが、上がっていたのだ。
そしてそんな僕は今、仲間達と六人で、ダンジョンの一層へと足を踏み入れて居たのであった。
ーーー
【世界観ちょい足しコーナー】
○ハルト
Намаэ(名前)
:ハルト・タカハシ
Нэнрэи(年齢)
:18
Сэибэцу(性別)
:男
Тандзёуби(誕生日)
:7月25日
Сюдзоку(種族)
:人間
Рэбэру(レベル)
:1/12▶︎4/12
Кинрёку(筋力)
:3/10▶︎5/10
Сюнбин(俊敏)
:5/10
Марёку(魔力)
:2/10
Махоурёку(魔法力)
:2/10▶︎6/10
『武器:ヘカテイア(魔術の神輪)』
▶︎黒色の指輪
▶︎大気中の魔素を指輪に吸収、操れる
▶︎格下相手に死の呪いを与える
『武器:ヘラ(権威の神輪)』
▶︎金色の指輪
▶︎【閲覧出来ません】
▶︎【閲覧出来ません】
▶︎最高女神ヘラの魔力で作られた指輪
▶︎レベルが上がると、ステータスが二つ上昇する
▶︎上げるステータスを調整可能
『武器:ソロモン(使役の神輪)』
▶︎銀色の指輪
▶︎倒したエリアボスを封印し、使役できる
○エマ
Намаэ(名前)
:エマ・グレース
Нэнрэи(年齢)
:18
Сэибэцу(性別)
:女
Тандзёуби(誕生日)
:12月12日
Сюдзоку(種族)
:人間
Рэбэру(レベル)
:7/12
Кинрёку(筋力)
:8/10
Сюнбин(俊敏)
:9/10
Марёку(魔力)
:10/10
Махоурёку(魔法力)
:9/10
『武器:マルミアドワーズ(半神大英雄の神剣)』
▶︎最強の剣である
▶︎強敵にしか使えない
▶︎キレイな直剣で火を纏う
▶︎ガリアの業火(ヴァルカン)
▶︎神火の輝力(ウゥルカーヌス)
○アキレウス
Намаэ(名前)
:アキレウス・マックルー
Нэнрэи(年齢)
:18
Сэибэцу(性別)
:男
Тандзёуби(誕生日)
:3月3日
Сюдзоку(種族)
:人間
Рэбэру(レベル)
:6/12
Кинрёку(筋力)
:9/10
Сюнбин(俊敏)
:10/10
Марёку(魔力)
:5/10
Махоурёку(魔法力)
:6/10
※槍と盾の神器
○プロメテウス
Намаэ(名前)
:プロメテウス・オディナ
Нэнрэи(年齢)
:18
Сэибэцу(性別)
:男
Тандзёуби(誕生日)
:7月19日
Сюдзоку(種族)
:人間
Рэбэру(レベル)
:5/12
Кинрёку(筋力)
:2/10
Сюнбин(俊敏)
:6/10
Марёку(魔力)
:10/10
Махоурёку(魔法力)
:9/10
『武器:オオウイキョウ(始火の神鎖)』
▶︎火の鎖
▶︎自由自在に飛び回り、縛り付けた相手を焼く
▶︎魔力を使って異次元から呼び出す
▶︎仲間と認識した者には無害である
○ヘファイストス
Намаэ(名前)
:ヘファイストス・マウル
Нэнрэи(年齢)
:120
Сэибэцу(性別)
:男
Тандзёуби(誕生日)
:12月5日
Сюдзоку(種族)
:ドワーフ
Рэбэру(レベル)
:6/12
Кинрёку(筋力)
:10/10
Сюнбин(俊敏)
:3/10
Марёку(魔力)
:8/10
Махоурёку(魔法力)
:7/10
※戦斧の神器
○アルテミス
Намаэ(名前)
:アルテミス・マクドバ
Нэнрэи(年齢)
:120
Сэибэцу(性別)
:女
Тандзёуби(誕生日)
:10月14日
Сюдзоку(種族)
:エルフ
Рэбэру(レベル)
:6/12
Кинрёку(筋力)
:3/10
Сюнбин(俊敏)
:7/10
Марёку(魔力)
:8/10
Махоурёку(魔法力)
:10/10
※弓と短剣の神器