タイプじゃないわけではないんです。でも、断る理由はこれしか思いつかなかったんです。

頭の中で言い訳を並べていると、兄さんが「あーあー」と可哀そうな目で春山隊長を見る。

「春山隊長、私は貴方のことがタイプではないんです!」

言い終わると回れ右し部屋から飛び出す。視界の端で春山隊長が固まっている姿が見えた気がする。

「ああー」