朝6時。朝食のトーストを食べながらカバンに荷物を入れ、髪を結ぶ、一度はヘアアイロンで髪を巻いたりしたいなとたまに思う。鏡を見るとそんなことは私にはできないと絶望する毎日。櫛でとかしても言うことを聞かない髪の毛、だから朝鏡をみるだけで全てが嫌になる。支度が終わったらすぐに家を出てできるだけ早く学校につくようにしている。私のような陰キャは、遅刻するといけないからだ。というのも、陽キャの人は遅刻すると、周りはその人をいじったりする空気になるのだけれど、私が遅刻すると、まるで時間が止まったように静かになり、とても気まずくなるのが簡単に想像できる。学校につくと、席につき、お気に入りの恋愛小説を読み進める。内容はある日突然出会った先輩を好きになり、先輩も実は主人公のことを好きだったという内容だ。自分もこんな生活をしてみたいなと思うが、だいたいこういう物語の主人公は、だいたいそれなりに顔が整っている。やはりこんな自分には無理だなと悲しくなるだけなので、こういう考えはすぐに心の奥に押し込めるようにしている。自分には友達がいないので、話し相手もいない。だから休み時間は毎回机の上に教科書を広げ、やり過ごす。毎日毎日同じことの繰り返し。でもこんな生活も明日までだと思うと、少しは気持ちも紛れる。私は7月から転校するからだ。そんなこんなで、今日は終わり、明日になる。