明日は、大会だった。
高校生活最後の、集大成になるはずの大会。
仲間と、監督と、今までやって来たことを、悔いのないように出し切ろう。
そう希望を抱いて眠りについた、その翌朝。
大会の会場にも辿り着かないまま。
──俺の時間は、そこで止まってしまった。