たとえ、さよならの一言が言えなくても　鬼闇莉夜／著

第9回スターツ出版文庫大賞エントリー中

たとえ、さよならの一言が言えなくても

青春・恋愛

鬼闇莉夜／著

作品番号: 1733282

最終更新: 2024/09/23

総文字数: 4,109

ページ数: 2ページ

ステータス: 未完結

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　影のように存在が薄い海凪人。
　そんな海凪人の人生を変えたのはたった一人のクラスメイト。

　海凪人は「約束」というものが嫌いだった。
　それは過去の体験から来るものであった。
　誰かと関わることが嫌いな海凪人は席が後ろの少女、せらのことが苦手だった。
　せらは学年でも一番人気の生徒。
　せらの口癖は「約束だよっ！」だった。
　せらの口癖は海凪人の心の傷を抉るようなものだった。

「さよならって言葉は言わないでね？」

　せらにそう言われた海凪人。
　最初はよくわからずに会話を進めるが、ある日海凪人はせらの秘密を知ることになる──。