消えゆくホタル、泡沫の恋

青春・恋愛

遊星 季/著
消えゆくホタル、泡沫の恋
作品番号
1730457
最終更新
2024/09/13
総文字数
4,503
ページ数
2ページ
ステータス
未完結
いいね数
0
ただ暑い中帰ることを避けるため、放課後は図書室に涼を取りに行き、時間を潰している高校1年生:及川凛久(おいかわりく)。凛久の人生は、隣の席の同級生:宝生珠雨(ほうしょうみう)と入れ替わっていた:宝生蛍(ほうしょうほたる)の出会いを境に一変する。

突然彼女から連絡が入る。
彼女の希望に沿って一緒に過ごしているうちに、凛久は蛍に好意を持つようになっていた。

......これでもかというほど夏のイベントを蛍と制覇していった凛久。
しかしある日、蛍からの連絡がパタリとなくなった。
珠雨に聞いても教えてもらえず、病院に行き彼女の病室の扉をノックして入る。
そこにいたのは知らない患者。
彼女と連絡が取れなくなり、打ちひしがれていた。
凛久の誕生日、珠雨から渡されたのは蛍と作った風鈴。
そして、USBメモリ。
その中にあったひとつの動画。
ファイルのサイズの容量がとんでもなく大きい。
画面の先にいる蛍の口から紡がれる言葉に凛久は真実を知った。


「凛久くん、私はもういないの。」


絶望した凛久はそれからの高校生活を淡々とこなす日々を送っていた。
そんな生活のなか、祖母:及川小夜(おいかわさよ)が他界した。
遺品整理中、過って落とした缶箱。
その缶箱の中に入っていたのはハガキだった。
そのハガキの送り主は宝生蛍。
間違いなく、彼女だった。


頬を伝う涙に涼しく吹く風と淡く光ながら飛んでいるホタル。
さわさわと風に靡く草木、流れる川。
再会した2人の物語は再び動きだすのか──?

あらすじ

いつも病院での生活は息をしながら死んでいるのと同じだった。
命よりも大切なものが欲しくて、行動しなくちゃと珠雨と入れ替わってみた。
そこで君と、及川くんと出合った。

「私はホタル、宝生蛍。」
「ね、連れていってよ。蛍見に行こう?」

目次

この作品の感想ノート

この作品には、まだ投稿されていません。

この作品のひとこと感想

この作品には、まだ投票されていません。

この作品をシェア

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

pagetop