悪魔のように俺を蝕んでくるんだ。そんな日々はもう終わりにしたい。たとえ何度姉貴の声が聞こえても、虹七が俺を止めてきても。この屋上から飛び降りさせてくれ。
 今を生きてなくて妄想癖があって、聴覚過敏という呪いのようなものが永久にこびりついていてとれない。こんな俺って気持ち悪いだろう。嫌われて当然だろう。
 
 なぁ、虹七?
 俺がこの世を去ることを許してくれ。一生のお願いだから。
 どうか、どうか――。