"なにかためしてみようってときには、どうしたって危険がともなうんだ"。
この言葉は大空が特に好きだと言っていた。
我ながらやり過ぎかと思うが、個人的にムーミンもフィンランドも大空の影響で好きではあるし、誰かに理由を聞かれても詰まらずに答えられる。
フィンランドは国土のほとんどが森。
その上、水域も広い。
行ったことはないので実際のところはわからないが、日本人のような礼儀正しさに加えて男女差別が非常に少ない。
国民幸福度も高い国だ。
「なぁ清夏」
パソコンから目を離さずに答える。
「なんだよ」
「お前って緑野さんのこと好きなの?」
様々なサイトを見て情報収集をしようとスクロールしていた指が無意識に止まっていた。
しばらく返答を待っていた猪野が反応のないことを変に思ってか、顔を上げて俺を見てから悟ったような顔をした。
その顔がまたイラッとくるにやけ顔であり、猪野の頭にチョップする。
「いってぇ!?」
「お前って奴は……人を苛立たせる天才だな」
この暴力は大空の言葉を借りれば猪野に見合った仕置きだ。
すごく頭が悪いというわけでもないのに、行動をする前にそれらを向けられた側のことを考えられないのが勿体ない。
この言葉は大空が特に好きだと言っていた。
我ながらやり過ぎかと思うが、個人的にムーミンもフィンランドも大空の影響で好きではあるし、誰かに理由を聞かれても詰まらずに答えられる。
フィンランドは国土のほとんどが森。
その上、水域も広い。
行ったことはないので実際のところはわからないが、日本人のような礼儀正しさに加えて男女差別が非常に少ない。
国民幸福度も高い国だ。
「なぁ清夏」
パソコンから目を離さずに答える。
「なんだよ」
「お前って緑野さんのこと好きなの?」
様々なサイトを見て情報収集をしようとスクロールしていた指が無意識に止まっていた。
しばらく返答を待っていた猪野が反応のないことを変に思ってか、顔を上げて俺を見てから悟ったような顔をした。
その顔がまたイラッとくるにやけ顔であり、猪野の頭にチョップする。
「いってぇ!?」
「お前って奴は……人を苛立たせる天才だな」
この暴力は大空の言葉を借りれば猪野に見合った仕置きだ。
すごく頭が悪いというわけでもないのに、行動をする前にそれらを向けられた側のことを考えられないのが勿体ない。