でもそんなことをしたら子どもっぽいだろうしバレかねないため、寸前のところで留める。



「華夜さんは苦手な食べ物とかなかったですか?俺の行きつけのお店でいいってことだったので、ここにしたんですけど…」


「あ、はい!嫌いな食べ物とかないし、私の好きなお店に雰囲気も似てて落ち着きます!」



ああバカ、もう黙ってよ私…!


こんなお店来たこともないし、私のお気に入りの店はよくあるファミレスだというのに…。



「え…っ」


「どうかしましたか?」


「あ、い、いえ…!な、なんでも…」



メニューを開いてあまりの高さに思わず声が漏れてしまった。


どうしよう、全然値段とか考えていなかったけど、外にはこの格好を見せびらかしに出てきただけで今あまり手持ちがない。