「……あ~。ま、まあね」

何て言えばいいのか分からず、とりあえず適当に首を縦に振る。
けど、あまり嘘が得意ではない私は、若干顔が引きつってしまう所までは隠す事が出来なかった。

とりあえず、瀬川さんの微妙な回答に、私の中での捜索意欲が更に揺らぎ始める。

重複したプレゼントでも駄目ではなさそうに思えるけど、新鮮味にはかける。
相手に想いを伝える為の物なんだとしたら、やっぱり他の物を用意した方が断然いい筈だ。

そもそも、こう言っちゃなんだけど、相馬君は何でここまで瀬川さんにこんなにもお熱なんだろう。

かなり失礼だけど、はっきり言って私はそこまでの魅力を彼女からは感じない。

まあ、人の好みはそれぞれだと思うし、もしかしたら幼馴染の相馬君に対しては、また違った顔を持っているのかもしれない。

それより、彼女だって相馬君が大事故に遭ったことは知っている筈だ。

幼馴染ならかなり心配するだろうし、気が気ではないと思うのに、彼女は何でこんなにも普段と変わらずけろっとしているのだろう。

もしかしたら、そういった一面を表に出さないようにしているのかもしれないけど、何だか少し腑に落ちない。