
作品番号 1696900
最終更新 2023/07/21
わたしたちが死にたかった夜にも、きっと意味はあったんだ───。
彩空百々花/著
青春・恋愛
10ページ 完
総文字数/ 31,999
ランクイン履歴:
総合:89位(2023/05/29)
青春・恋愛:23位(2023/05/29)
どんなに苦しくても、悲しくても、つまらなくても、死を選んじゃだめだ。
一度死んでしまったわたしが言うのだから、どうかこれだけは、信じて欲しい───。
自分が死んでしまったことで、誰かを深く傷付けてしまうんだってこと。
自分のために、命を削ってでも救おうとしてくれた人がいたってこと。
***
君だけは、柚葉だけは、生きなくちゃいけない───。
だって、この俺が、柚葉にこの世界で、まだ生きていてほしいと願ったんだから。
「蛍さんの半分の命は、どこに行ってしまったんですか……?」
「ここに、あるよ───」
***
たった一人を想い続けたその愛が、儚くて美しい、いくつもの奇跡を生み出した───。
辛いのなら逃げても良い。逃げ出した先が自分にとって最良の場所なのなら、迷わずに堂々と逃げたって良いんだ───……。
だって世界は、こんなにも広いのだから───…。
※作中に出てくる『雨に浮かぶ星』という題名と歌詞は、この物語の作者自身が命名、作詞した架空の曲でございます。
- あらすじ
- 度重なるどんでん返しに、胸が苦しくセツナクなる。あなたはこの物語に、どんな感傷と感動を覚えますか?タイトルの本当の意味を知った時、あなたは必ず涙する───。