三上君との出会い。それは、中学一年生。はじめは何とも思っていなかったのに、隣の席になってから、いつの日かずっと意識してしまっていた。社会の時間にとても近くで見つめられ、話したときが一番ドキドキした。三上君が消しゴムを落として拾ったら手が当たってとても意識した。うれしかったのか。手をずっと見つめてしまった。総合の時の意見交換。『何が一番大切か。』ということを話した時、ほとんど考えが同じで、書いた位置も同じで笑いあったこと。美術の時間の持ち物をなぜか私に聞いてきたこと。テスト前に、家庭科の教科書を見ていたら、近くに来て、一緒に見たこと。あの時のテストの点数はよかったな。教室掃除で、私のほうきを持ってきてくれたこと。あの時、「ありがとう」って言えなかった。次の時言おうと思っていたのに、次がなかったこと。給食のガトーショコラのじゃんけんで三上君が勝って、喜んでいたこと。笑顔がとっても素敵だよ…三上君って。私は「よかったね。」とたぶん言ったと思う。後ろで黒板に持ち物を書いているとき、来てくれて、二人っきりで話したこと。数学の時間に「以外」という漢字を三上君は「意外」に間違えてしまっていることを言えなかったこと。家庭科の授業で、ミシンを使うとき、下糸の出し方がわからなかったみたいで教えてあげたらできるようになったこと。学年全体で折り紙を折らないといけなくて折っていたら、三上君がわからなさそうにしていて、教えた時も手が当たったこと。もちろん、三上君がほかの女子と話していて嫉妬した。後悔もある。それは、委員会を同じものを選ばなかったこと。その時はまだ三上君を知らなくて、残っている委員会を知っていることできるほうにしてしまったことも。全部覚えている。怖かったときは、三上君がいたら助けてくれるのに、と何度も思った。休みの日は、会えなくて、とても寂しかった。中学二年生は、私がA組、三上君がG組ととても離れてしまって、悲しかったこと。友達と三上君の教室の前まで何度も見に行って、見た瞬間顔を赤くしたのだろう。部活を一生懸命頑張っていることを見ることが幸せの一部だったこと。前期の委員会が同じになれたこと。話すことはできなかったけれど。お店であったのに、話せなかったこと。中学三年生では、私がE組、三上君がF組と隣のクラスになれてとてもうれしかったこと。友達と隣のクラスまで見に行ったこと。友達に、好きな人と知られて、一緒についてきてくれたこと。三上君の真後ろを歩いてときめいたこと。部活の大会の前日に、ふたりで話したこと。というか、話しかけてくれた。…けど、ミサンガを渡せず、「大会、がんばってね。」とも言えなかった。ミサンガって、久しぶりにつくったな。体育祭の日が誕生日だったのに、「おめでとう」ともいえなかった。プレゼントも一応作ったのにね。掃除場所がちかくて、何度も見てしまったこと。わざわざ隣で手を洗いたくて洗いに行ったこと。三上君が受験近い時、廊下で手を洗っていて、教室にいる私を見て?手を洗いなおしてくれていたのに、話しかけに行けなかった。「がんばれ」って言えなかった。あの日渡せなかったミサンガなども、渡せなかった。高校が違っても、ずっと一緒にいたい…










 三上君との出来事は、私の一番の宝物。三上君とのこと。自分と釣り合わなくてもいい。どんなんでもいい。だから、いつまでも願っている。