どのくらい気絶してから経ったのかわからないが、気がつくとそこは元々いた場所でなかった。

 さらには日本ではなさそうな場所でもあり、例えるなら小説やゲームなどのファンタジー世界でよく見る洋風な王国で宿のような施設のベッドで寝ていた。

「あら。お目覚めですか?」

 宿主であろう人…いや耳が尖っており羽が生えており女性エルフであろう人物が現れた。

「あなたは誰?そして一体ここは!?」

「落ち着いてくださいませ。まず私はここの宿主のサニーテです。そしてあなたはここプグナ王国の森に倒れていたところ私に発見されて、ここまで運ばれてきました。」

 ということはやっぱりここは日本ではなくそれどころか、世界も違うのか…

「なるほど…助けていただきありがとうございます。自己紹介が遅れましたが俺は高橋棚和といい、この世界の人間ではない。いや…種族と言った方がいいのかな。」

「!?」

 人間とを聞いた直後にかなりサニーテはかなり驚いた顔をしている。
 やはり世界が違うから人間を見たことないのか?

「人間!?もしかしてあなた闘神フランメ様に選ばれし…!」

「闘神?フランメ?いや…俺は元の世界で赤い人魂を追っていたら、いつの間にか気絶をしていて気がついたらここにいた感じだ。」

「赤い人魂?うーん…闘神とは関係ないみたいですね…」

 どうやら俺が人間ということに驚いてるのではなく、闘神とやらに選ばれしものかも知れないという事に驚いていたみたいだ。



「しかしこのプグナ王国のことや闘神フランメのことがわからないからどういう王国なのかを説明してほしい。」

「そうですね。いきなりプグナ王国どころか人間界からこの世界に来たので、困惑してるでしょうから説明しましょう。」

「このプグナ王国は闘いを楽しむ戦闘狂の住人が多くいます。ただそれは…命の駆け引きでありまして、どちらかの命が尽きるまで闘いを観て楽しむ感じです。」

 戦闘狂が多いとはいきなり驚くべき情報だ。
 
 何の能力もない人間の俺がこの王国で生き残れるのか…と思ったが、あくまで闘いでの命の駆け引きで一方的なことはないっぽい。

「それは…命がなくなるとしても闘う側も楽しんでいるのか?」

「はい。闘う側は覚悟をしてですが楽しんでおります。ただ…」

「ただ?」

「私は戦闘狂じゃないからそう思うだけなのかもしれませんが、もう闘いという娯楽で命の奪い合いを見たくないのです…!」

 サニーテは命の駆け引きをする闘いがかなり嫌いなようだ。

 まぁ俺も命の駆け引きをするまでの闘いはアニメや映画とかならともかくリアルでは嫌いだが。

「なるほど…あともう一つ闘神とは一体なんなんだ?」

「闘神ですか…それは…」