これはついに5種族の内残りの1種族のゴーレムのガドックをスカウトし、リヒトたちとの待ち合わせ場所に戻る最中の話である。

「なぁガドック…ちょっと言い忘れてたんだが…」

「なんだ?」

「ガドックがやる闘いは闘いなんだが、普通の闘いではなく魅せる闘いでプロレスというものなんだ。」

「プロ…?レス…?それに魅せる?なんだそれは?」

「なんていうか魅せるというのは、勝ち負けもそうだか第一は観客を楽しませるのを優先でやる試合だな。」

 今回も試合映像を観せて説明するがそうだなぁ…普通の試合でも面白くないし…よし!

「とりあえずこの試合映像を観てくれ」

 ガドックのデカさと比べるとかなり小さいが、スマホで試合映像を流す。

「ルールを説明すると相手の両肩を床につけ、相手を仰向けに押さえつけ3秒カウントを取れば勝利となっている。」

「ほほう…なら我のような身体が大きく重いやつは有利だな」

 今回ガドックに観せるのはオークまでとはいかないが巨漢なレスラーの試合だ。



「ほぉ…こいつ身長も体重も桁はずれなのに、その場でバク転しおって、倒れてる相手にのしかかったぞ(ボディプレスのこと)。人間にしてはやるではないか。我もやってみるかな…」

「いや…ガドックはやめてくれ…流石にリングが壊れてしまう…」

 そしてあっという間に巨漢な男は3カウントを取った!

「なんだもう終わりなのか。」

 実は今回観せたいのは試合内容ではない…この後なのだ。

「なんだ?あの男が勝ったら急に明かりが消えたぞ?」



 そして明るくなった瞬間…



「!後ろに誰かいるではないか!?」

 巨漢な男は突如現れた男に襲撃された。

「何が起こったのだ?棚和説明してくれ。」

「これは挑戦表明だな。勝者に襲撃をし挑戦表明をするのはプロレスではよくあることだ。ガドックは強すぎて闘ってくれる相手がいなかったが、プロレスではいないどころかどんどん対戦相手が出てくるぞ!」

「なるほど…これは腕がなりそうだな。」



 プロレスは強い奴ほどどんどん挑戦者が出てくる。

 それも今回のように消灯させて襲撃する演出を付けたりして。

 もちろん普通に登場することもあるが、俺的には前者の方が燃えて好きだ。

 プロレスを開催するとなるとこういう演出は欠かせないと思う。

 そしてこれで次は誰が挑戦するんだ!?と思わせて熱気を上げ、命の駆け引きをする闘いの必要性を無くしていきたい。

 待ち合わせ場所に戻ったらプロレス興行についていよいよ話し合おう!