「お前、お前……ついてたのか!」


 ツカサが理由の分からない展開追放をされてから丸一日一日経ち、雷太とその妹のこあと共に大きめの宿に泊まっていた。
 事の発端は約数分前で浴場に3人で行こうとしこあは女性用の方へ、雷太といえど流石に男性用の方に行こうとして、そこで発覚したのである。

「一緒に入りましょうねー雷太様ー!」

 一見男女がラブラブしてるようにも見えてしまう。だとしても女の子と男の子が混浴ではない状況で一緒に入ろうとしてると通りすがった宿泊客はクスクス笑ったコソコソ話たりで怪しいざわめきがその場で漂う。

「だがよ! 断る!」
「断っても無駄です」

 ニヤリと口を尖らせ暗黒が見えそうな笑みで突然魔法を発動。光を使った魔法を使い太い紐を作り雷太の手首に巻き付ける。
 次に足にも巻き付けて拘束し男性の浴場に姿をくらませた。この後滅茶苦茶。
 ゲッソリして部屋の隅で体育座りしまい、こあが頭にバスタオルを巻きつけたまま肩をゆするが反応なし。ただのシカバネのようになってしまった。

「こあ様も雷太様も早く食べましょ! 美味しそうなお魚いっぱいありますね!」
「あのあの、何をしたのですかツカサさん」
「いい事です!」

 いつまでも動かないのを見兼ねて小型銃の持ち手の部分で頭上をコツコツ。特に表情に変化はしなかったがゾンビの如く適当に座布団に座った。
 神秘の島でもこの地域は漁業が盛んで新鮮な刺身が色とりどり。

「お兄さんそういえば、風音さんはどこ行きました?」

 聞いてからハッとしたように真顔に戻る。

「確かに見てないな。まああの人瞬間移動出来ると噂だが」
「できませんね。食べたら少し探しに行きましょう」
「そうだな」