意味深な台詞を吐いたくせに、時生は変わらず私の前に現れた。

なぜか正門で待ち伏せされて少しだけ話したり、夕方の神社で一緒にぼうっとしたり。

人前では絶対に話しかけてこなかった。話しているときに誰かが来たらふっと姿を消してしまう。

――ここなら俺と一緒にいるとこ誰かに見られる心配もないんじゃない。

初めて神社に行った日、時生はそう言った。

時生は私に気を遣ってくれている。弱虫な私のためにそうしてくれている。

私、このままでいいのかな。

誰かと話しているところを見られるのが恥ずかしいなんて、そんな考えの方がよっぽど恥ずべきことなんじゃないのかな。

これからもずっと、蘭音や茜の顔色を伺いながら、〝カースト上位のグループに居続けること〟だけを考えながら過ごしていくのかな。

私は一体どうしたいんだろう。変わるって、どうしたらいいんだろう。