カチカチッ
授業を聞きながら私はこの間の投稿のことを考えていた。
もしも、周りにあの人みたいな考えの人がいたら?そんななか優羽への想いがバレてしまったら?そうなれば私だけじゃない、優羽のことを傷つける。それだけは避けたい。
どうしよう。どうすればいい。ずっと考えているのになんにも分からない。どうすれば、優羽を傷つけない?どうすれば上手くいく?
なんにも私には…
「じゃあここ、髙木」
「は、はい。えっと─」
ずっと優羽のことを考えていたせいで何を聞いているのかすらも分からない
「すみません、分かりません」
「髙木が珍しいな。ちゃんと聞いとけよ」
「はい」
やらかした。あの日から、いろいろなことがずっと上手くいってない。どうにかして感情の整理をつけないといけないはずなのに、なんにもわからないまま暗闇をさまよっているような感覚だった。
そもそも、どうして優羽を好きになってしまったのだろう。