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翌日、いつも通り学校へ行く。
教室へと入り、いつものように葉月さん、ソノさん、麻衣さんの席へと行く。
「おはよう」
挨拶をするも、聞こえていないのか3人は私に何の反応も示さない。
……あ、あれ?
「あの、葉月さん、ソノさん、麻衣さん? おはよう……?」
話しかけているにも関わらず、葉月さんは無言で立ち上がり、『あー、トイレ行こうーっと。ソノ、麻衣。化粧直ししに行こうー』と、席から離れてしまった。
……な、何? 何で?
避けられた……?
一人席へ残ってしまった為、仕方なく自分の席へと戻る。
昨日一緒に勉強会したのに。皆と普通に解散したのに。私、何か気にくわないことした?
あの後は……
悩む私の斜め後ろで、『あーあー、笹木に避けられてかわいそー、まーしょうがないよな。本当は一緒にいたくなかったんだから。自業自得なんじゃね?』という声が聞こえてきた。
慌てて振り返ると、流星くんのメンバー1人と流星くんが私をみながら悪魔のように笑っていた。
……なっ。
「流星くんが葉月さん達に言ったの?」
「いたくなかったんだろ?良かったじゃん」
「そ、それは……いたくなかったとかじゃなくて、私は場違いというか……」
自分の声が震えているのが分かる。
流星くんが私のことを好きじゃなくなったことも、昨日の数分で話してて分かった。
だからって、何でこんなことするの……!?