文芸棚の一角を任された私の物語

作品番号 1651796
最終更新 2021/11/22

文芸棚の一角を任された私の物語
ヒューマンドラマ

5ページ

総文字数/ 8,939

朝の8時から1時間おきにセットしたアラームが4回繰り返す頃、私はようやく布団からのそのそと起き上がる。相変わらず今日も頭が痛い。

ホームセンターで買った安物のオフィスチェアーに這うように腰掛けると、おもむろにパソコンを開いてメッセージをチェックする。

その後私は買ったばかりの冷蔵庫からペットボトルの水を取り出し、電子ケトルに注いでスイッチを入れると、机の上に散らばっている本を読みながらお湯が沸くのを待つ。

充電していたスマホがヴーッ、ヴーッっと唸り始める。一体誰?

表示された見知らぬ電話番号に怖くなったけれど、私の中にある少しの好奇心が電話を取れとそそのかしてきたので、戦々恐々と出てみる。

「はい……もしもし」

「もしもし〇〇書店の〇〇です。先日は遠いところから面接に来ていただき、ありがとうございました」

受話器の向こうから物腰の柔らかい男性の声が聞こえてくる。

面接?あ、そうか。先週本屋さんでアルバイトの面接を受けたんだっけ。

「あ、はい、こちらこそ先日はお時間をいただき、ありがとうございました」

「〇〇さん、私達と一緒に働きませんか?」

「え……は、はい。ぜひ」

一緒に働きませんかという一言が心地良かったのか、意外にも私はすぐに「はい」と言ってしまったーー
あらすじ
社会人2年生の沙紀は、初めてできた彼氏に突然振られ、心に大きな傷を負ってしまう。

人間関係が怖くなり、学校生活にも嫌気をさし始めた沙希。慣れ親しんだ町での日常から距離を置きたいと思い、少し離れた書店でアルバイトをすることに。

そこで働く人や訪れるお客様との出会いは、やがてトラウマを抱えた沙希の内面に少しづつ変化をもたらしていきーー

働くこと、生きることについてじっくり考える物語。

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