伽藍洞で君を待つ

作品番号 1643333
最終更新 2021/08/15

伽藍洞で君を待つ
ヒューマンドラマ

16ページ

総文字数/ 80,229

ランクイン履歴:総合54位 (2021/09/18)

幼馴染が行方不明になって七年が経過した。
あらすじ
「さーや」が行方不明になり七年。

さーやの幼馴染、小野田。
小野田の友人、高橋。
お調子者の同級生、沢田。
さーやを愛していた、日比野。
ミステリアスな印象を持つ、三崎。

さーやがいなくなって7回目の夏、五人は集まった。『思い出探し』をするにつれて浮き彫りになる「さーや」とは?


『第6回スターツ出版文庫大賞』応募作!!

この作品のレビュー

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この作品の感想ノート

「さーや」という人物を巡る少し不穏な様子で物語が進む空気が素敵です。
人によって印象の変わる「さーや」や、冒頭から一人違和感を持たせられる人物など、どこか歪つな形をしたまま物語が進み、中盤で示される事実にしっかりと驚かされました(笑)

伽藍洞とは何かと拝読後に考えてました。
「君を待つ」のは誰なのか、一織と「さーや」のお互いであったのかなと思いました。「さーや」を失い空っぽであった一織も、失踪に至った「さーや」の心もともに違う意味ではありますが空っぽ(伽藍洞)だったのかなと。
その象徴が一織が開けた穴であったように思いました。
 (この穴もまた最後に仕組みが明かされてしてやられてました笑)
そうして、言葉にも挙動にも出しはしなかったけれど、自分から距離を置いてしまった一織が戻ってくることを「さーや」は待っていたし、一織はいなくなった「さーや」に置いていかれた(待つ側に立たされた)と思っていた…… と考えてみました。

お互いがお互いを理解していたけれど埋まらなかった伽藍洞は、今の二人の形になったからこそ埋まったのですね。
そう思うと切ない思いと同じくらいの安心感があり不思議な気持ちです。
「さーや」はこの通り一織の中で(のみ)生きているし、一織もまた「さーや」を決して忘れないのでしょう。
唯一無二、恋人とも家族とも異なるけれど切り離すことができない繋がり、好いブロマンスです!
ありがとうございました!

2021/08/15 02:20

この作品のひとこと感想

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