「終わらない!」
さっきから何問も解いているのに、一向に終わる気配がない。どうしてか、問題が多すぎるからだ。

「うるせえよ。少しは静かにしろ。お前が土下座までして入れて欲しいって言うから、許してやってんだぞ」

コーヒーを優雅にすすりながら、朝刊を読む縁保(えんじ)さん。
あれから何とか名前を聞き出し、屋敷への立ち入りの許可も貰った。許可を貰うまで大変だった。

「おはようございます!縁保さん、いらっしゃいますか?」

「さっさと帰れ」

毎日朝から縁保さんが来てないかチェックし、授業後もまた来てないかチェックする。
そんなことをしていると、3週間に一回、2週間に1回、五日に1回とだんだん頻繁に会うようになった。
今では二日に一回は会っている。
屋敷に来るのは、ユタさんとのお茶会が目的だ。
断じて縁保さんが目的ではない。
1週間前。ここで、重要なことがわかった。