二年前の中学二年生の頃までは、僕はアイツとほぼ毎日帰っていた。
僕とアイツは幼馴染みで、小さい頃から一緒にご飯を食べて、寝て、遊んで成長してきた。
これからもずっと一緒に居るのだろうと思っていた。
けど、その思いは一瞬にして一言で破られた。
この一言から狂っていったのだ。
「私さ、歌番組に出演することになってさ。だから、来週学校休むって先生に伝えておいてくれない?」
アイツは、歌が上手かった。
僕は趣味程度にアコースティックギターを弾いていたからそれに合わせて彼女は歌ったりもしていた。
「おお。おめでとう。頑張ってね」
この時、引き留めていれば。
こんなつまらない日常は来なかったのかもしれない。
アイツは、僕に輝きをくれていたのかもしれない。